クリスマスの喜び

マタイによる福音書1章18~25節  牧師 鈴木光

メリークリスマス! イエス様の誕生を喜び祝いましょう!

1.信仰によって喜ぶ
今日の個所では、マリアに並んで重要な、夫のヨセフに注目しましょう。マリアは神様の言葉に従う謙遜な信仰の人でした。イエス様を身ごもると聞いて、信仰によってそれを受け入れた言葉にその様子がよく表れています(ルカ1:38)。一方で、マリアが身ごもったと聞いて、経緯を知らないヨセフはどうしたでしょうか。そこにヨセフの信仰が見てとれます。「夫ヨセフは正しい人であった(19節)」のでマリアをそっと去らせようとします。聖書で「正しい」とは神様との関係の正しさです。彼は神様と向き合う人だったので、罪(実際は違ったけど)に見えたことを曖昧に扱うことはせず、しかし神様の愛によって彼女を守るためにひそかに彼女と距離を置こうとしたのです。
クリスマスの出来事は現実を離れたお祭り騒ぎではなく、厳しい現実の状況の中で信仰をもって神様の計画を受けとめる人たちのもとにおとずれた喜びでした。今、私たちもそれぞれの歩みの中で、イエス様を迎える喜びを受け取りましょう!

2.罪から救われる喜び
ヨセフにもイエス様が聖霊によって身ごもったことが伝えられ、その子を「イエスと名付けなさい(21節)」と言われました。神様はイエス様が何者なのかを名前をとおしてヨセフに教えます。「イエス」とは「主は救い」という意味で、はっきりと「この子は自分の民を罪から救う」と言われました。
イエス様はご自分を信じる者を、罪のために滅びることから救うために来ました。その人生の目的が私たちの身代わりとなることと聞くと、私たちは切なくなりますが、それほどまでに神様は私たちを愛しておられます。クリスマスのイエス様の誕生はまさに愛のプレゼントなのです。

3.主が共にいてくれる喜び
マリアは天使から「主があなたと共におられる」と言ってイエス様の喜びの知らせを受けました。そしてヨセフもまた、イエス様が「インマヌエル」つまり「神は我々と共におられる」という方だと告げられました(23節)。神様は遠く天から私たちを見ている方ではなく、私たちと共におられる方です。同じ人間になり、誰でも来ることのできる馬小屋に生まれたイエス様を今お迎えしましょう!

<思い巡らし>
信仰を持って迎えましょう/イエス様は愛のプレゼント/主が共に