喜ばう。主は来る

ゼカリヤ書2章14~17節  牧師 綿引久美子

3本のろうそくが灯りました。いよいよ来週はクリスマスです。

1.ゼカリヤの預言の時代(14節)
 ゼカリヤは、バビロン捕囚から解放された、BC539年ごろに活躍した預言者です。預言者ハガイと共に、神殿再建を励ます神様の言葉を取り次いだ預言者です。イスラエルの民は、捕囚から解放されエルサレムに帰ってきました。しかし、街は崩壊し、荒れ果てています。そこで神殿再建の計画を神様より与えられます。ところがサマリヤ人や捕囚にならず残った民たちから、妨害を受け、神殿再建の希望は消えていき、とうとう神殿再建の計画は中断してしまいます。その彼らを神様は、預言者を通して励ますのです。自分たちの生活の立て直しへと心の移っていた彼らは、預言の言葉を聰き、再び立ち上がります。そして4年後、神殿は完成します。。

2.私たちは主にあって一つとなる(15節)
 ゼカリヤは、この時代の神殿再建の励ましの他に、救い主到来についても預言しました。さらにその預言は、終末の出来事まで語っています。15節では、私たちの生活の中に、イエス様が人となって来てくださっていることを知らせています。この知らせは、イエス様が来られる前には、バラバラだった私たちが、イエス様によって一つとされることを預言しています。イエス様が人となって私たちのところに来てくださったのは、イエス様を信じるという一点だけで、神様の民に加えられ、さらに永遠に生きる天の国の住まいをいただける約束をここで教えているのです。だからこそ、「声を上げて、喜べ」(14節)神様は私たちに叫んでいるのです。

3.聖なるすまいから神様は来る(17節)
 神様は、天の住まいから私たちの生活を見ておられます。そして神様は自分から、身を起こして行動してくださるのです。それが「立ち上がられる」ということです。神様が私たちのただ中に来てくださるために、いつも共にいて一体となられる御子イエス様を、わざわざ人間の姿を取らせて、この地に送ってこられたのです。イエス様お一人がこの地に来ることで、神様のすべてのご計画を成し遂げました。
だから神様は、「静まって(言葉を発せず)、私のすること(イエス様が救い主であること)を信じて受け取りなさい(天国の住まい,永遠の命)」と言われるのです。クリスマスはその約束が果たされた日です。