一人にはしない
ヨハネによる福音書14章15~20節 牧師 鈴木光
「イエス様と出かける、イエス様と招く」という年間主題をさらに深めましょう。
1.聖霊によって
先週の個所では、人はイエス様に「聖書の言葉」と「主の御業」をとおして出会うことができることを見ました。今日の個所では続けて「聖霊によって」イエス様に出会うことができることが語られています。
聖霊とは「神様の霊」であり、その聖霊がマリアさんのお腹で肉体を持って生まれたのがイエス様だと聖書に書かれています(cf.創世記1:2、ルカ福音書1:35)。ですから、すべてを造られた神様と、聖霊と、イエス様は本質的に同じ方です(神学用語で三位一体と言います)。
聖霊は、目には見えないけど確かにおられる神様(イエス様)そのものですから、この方によって私たちはイエス様に会うことができるのです。
2.一人にはしない
イエス様は復活の後、天に昇られました。しかし、私たちは見捨てられ、「みなしご(18節)」にされたわけではなく、むしろ聖霊によってイエス様と「永遠に一緒にいるように(16節)」なりました。
イエス様と神様が一つであるように、私たちも聖霊によってイエス様と一つなのです(20節)。イエス様を心に迎えた時から、文字どおり、本当に私たちとイエス様は共にいるのです。
3.世には見えなくても
「世(ヨハネ福音書ではイエス様のことを認めていない人)」はイエス様を見ることができなくても、私たちは聖霊が共にいることをとおしてイエス様に出会い、また私たちが共にいることによって、人々がイエス様に出会う機会が生まれると言うのです。
そのためには、まず私たちクリスチャン自身が、聖霊が共におられることを良く自覚する必要があります。そして、私たちは内なるイエス様と一緒に出かけていき、またその交わりに招くのです。
<思い巡らし>
聖霊は神様自身であり、またイエス様自身でもあります/私たちがイエス様を信じて迎える時、実際に聖霊が私たちの内に住まわれます/イエス様と共に出かけよう。