天の鍵を開いて

マタイによる福音書16章13‐20節 

イエス様の問いかけを受けて、ペトロが信仰を言い表します。

1.わたしを何者だと言うのか?

ユダヤの多くの人々はイエス様のことを「立派な預言者」だと考えていました。そこでイエス様は弟子たちに「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか(15節)」と問いかけました。さて、あなたはイエス様を何者だと言いますか?

ペトロは「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えました(16節)。あなたは救い主で、神が人となられた方だ、という信仰の告白でした。この信仰告白を聞いてイエス様は「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる(18節)」と宣言しました。教会とはイエス様を救い主、人となられた神様と信じる信仰によって存在しているのです。

2.信仰の告白は「岩」である

イエス様は「この岩の上に」と言いました。つまり、イエス様を信じる「信仰の告白」の上に教会が建てられます。単に「信仰」の上に建っていると言うならば、私たちの信じる気持ちや感情は、時と場合によって強くも弱くもなりますから不安定なものだと感じます。しかし、イエス様は信仰の「告白」の上に教会を建てました。私たちが「信じます」と告白したことに応えて、イエス様ご自身が教会を建てられるのです。あなたは「信じます」と告白できますか。もし、告白するならば、イエス様がその告白を揺るぎのない岩としてくれます。

3.天の鍵を開いて

最後にイエス様は「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける(19節)」と言いました。教会には天の国の鍵となる福音、聖書の言葉が与えられています。教会はこの福音を人々に告げ知らせて、人々に天国に入る門を開くという使命が与えられています。また、一方で異端などの間違った教えが入らないように、きちんと聖書の言葉を守らなければなりません。大切な鍵を私たちは預けられています。この大きく、光栄な働きを進めていきましょう。

<思い巡らし>
イエス様を何者だと言いますか/告白の大切さ/天の国の鍵