唯一無二の人
申命記34章1~12節
モーセの死と、その生涯の結びが記されています。
1. 唯一無二の人
モーセは120歳という、人に与えられた命の最高齢で生涯を終えました(参考:創世紀:6:3)。地上で約束の土地に入ることはありませんでしたが、信仰によって与えられる天国という約束の地へ凱旋していったのです。
モーセを葬ったのは神様ご自身でした(6節)。その特別な待遇からも、いかにモーセが神様に忠実で、深い信頼関係を築いていた人物なのかが分かります。聖書は彼を評して「イスラエルには再びモーセのような預言者は現れなかった(10節)」と語っています。唯一無二の「神の人」として最高の評価です。彼から特にあなたが学ぶべき点はどこでしょうか。思い巡らしてみましょう。
2. それを超える方
「再びモーセのような預言者は現れなかった」という言葉には他にも重要な意味があります。まず、聖書の主人公であり、最重要人物であるイエス様は単なる「預言者」ではないということです。モーセには人間として最大の評価が与えられていますが、イエス様はそれを超えて、人間と比べることのできない存在です。イエス様は「メシア、生ける神の子(マタイ16:16)」でした。モーセ自身でさえ会いたいと待ち望んだ救い主が与えられている私たちは、大きな恵みのうちにいるのです。
3.あなたもオンリーワン
また、「再びモーセのような預言者は現れなかった」と言っても、その後に預言者がいなかったということではありません。むしろ、多くの重要な預言者たちが神様の大切な働きを果たしました。それは、人は誰でも一人ひとりが唯一無二の存在として神様に評価され得る、という私たちへのメッセージです。
モーセの評価の続きには、神様がモーセを特別に選んだのは、彼に果たすべき使命を与えるためであったことが記されています。あなたも主の目に特別な唯一無二の存在です。その使命を真剣に探し求め、応えるものとなりましょう。
<思い巡らしてみましょう>
聖書を開き、御言葉を聞きましょう。信仰をもって生きましょう。