医者が必要な人
マルコによる福音書2章13~17節
イエス様がレビという名の徴税人を弟子にします。
1.立ち上がった徴税人
レビは徴税人でした。徴税人とは文字通り税金を徴収する仕事です。現在はお役所でやる堅実な職業だと言えるでしょうが、当時は多くの徴税人が余分に税金を取り立てて私腹を肥やすということがよくあり、また税金の納め先が支配者であるローマ帝国ということで、ほとんど極悪人のような目で見られていました。そんな徴税人のレビをイエス様は「わたしに従いなさい」と言って弟子として招きました。レビは仕事を即座に辞めて「立ち上がって」イエス様に従いました(14節)。
私たちも一人ひとり、イエス様から招かれています。今、応答して従うことに決める人は幸いです。多くの場合は「今は○○だから」と理由をつけて後回しにしてしまいますが、イエス様はあなたの応答を今、待っています。
2.罪人の友
レビはイエス様を自宅に招いて食事をしました。そこにはレビと同じく嫌われ者の徴税人たちや、聖書の教えに従わない「罪人」と呼ばれる人々が大勢集まりました。それは、はたから見れば「ごろつきの集まり」のように見えたことでしょう。
しかし、イエス様は「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである(17節)」と言われました。全ての「罪人」の皆さんに朗報(福音)です!イエス様は「罪人」のあなたを赦し、救い、友となるためにおられます!
3.医者が必要な人
一方で「どうして彼は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と眉をひそめる人々もいました(16節)。言葉の裏には自分たちは罪人ではない、正しいという自信が見えます。しかし、聖書は「正しいものは一人もいない(ローマ3:10)」と教えます。神様の清さの前に罪の全くないものはいません。イエス様は「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である」と言われます。自分の罪という名の病を知らない人ほど悲しい存在はありません。今、私は確かに罪人だと思われる人は誰でも遠慮なく、イエス様を信じて罪を赦され救われましょう。
<思い巡らしてみましょう>
今、イエス様はあなたを招いておられます。信じて応えましょう