そっと始まったこと

ヨハネによる福音書2章1~11節  牧師 鈴木光

イエス様の最初の奇跡は水をぶどう酒にかえる出来事でした。

1.そのとおりにする
ガリラヤ地方のカナという町で、イエス様は弟子たちと一緒に婚礼に招かれて出席します。そこには母であるマリアさんもいて、おそらく婚礼のお手伝いをしていたようです。ところがちょっとした事件が起こります。それは、ぶどう酒が足りなくなってしまったということです。1週間以上にわたって、多くの人が訪れるユダヤの婚礼でぶどう酒がなくなってしまうのは、主催者にとっては手痛い失敗になりますし、婚礼のお祝いに水を差してしまうことになりかねません。
そこで、マリアさんはイエス様にそのことを伝え、その家の召使いの人々に「この人(イエス様)が何か言いつけたら、そのとおりにしてください(5節)」と言いました。「そのとおりにしてください」とは何という信頼感でしょうか。母マリアの信仰に応えてイエス様は最初の奇跡を現しました。
言われたことを素直にする、という従う姿にも、何とかしてくれると信頼する姿にも、わたしたちの持つべき信仰のあり方がよく示されています。「そのとおりにする」信仰でイエス様の御言葉に応答していきましょう。

2.責任をもつイエス様
イエス様は大きな水がめ6つを水でいっぱいにするように召使いたちに言います。そして、それを汲んで召使いたちが世話役のもとに持っていくと、まさに奇跡です、それは上等なぶどう酒に変わっていました(6~10節)。
召使いは言われたことを粛々とやるだけですが、この普通に考えたら意味不明の指示の責任は当然、イエス様にあります。そしてもちろん、イエス様はその責任をきちんともってくださる方なのです。御言葉に従うことには不安が伴うこともあります。しかし、イエス様がきちんと見てくださいます。

3.そっと始まること
このように最初の「しるし(奇跡)」はガリラヤのカナという小さな町の、ご自分が主であることを示すにはあまりに小さく不思議な内容でした。イエス様の私たちみんなを救う大きな大きな働きは、こうしてそっと始まったのです。このことをとおして、弟子たちがまず信じました。イエス様は私たちの身の回りに、人の目には小さく見えることからそっと始められる方なのです。期待して求めましょう。

<思い巡らし>
そのとおりにする信仰/責任ゆだねる安心/御業を身近に求めよう