ぜひ、あなたの家に

ルカによる福音書19章1~10節  牧師 綿引久美子

エルサレムに近づく道中で、イエス様は弟子たちに大切なことを伝えます。

1.救いは誰が?(10節)
『人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである』(19:10)にある言葉は、『それでは、だれが救われるだろうか』(18:26)の質問に対する最終的なイエス様の応えで、ザアカイの話は、救いの証言となっています。救いは、神様の一方的な御計らいによって実現することです。さらに「イエス様が救いに至る唯一の道」(ヨハネ14:6)です。『人の子』はイエス様のことで、イエス様と出会ったザアカイは、
悔い改めて(19:8)救われたのです。

2.イエス様との出会いは必然(5節)
ザアカイは、イエス様を一目見たいと思い、いちじく桑の木に登りイエス様一行を目にします。木に登っているザアカイに目を留めたイエス様はザアカイに声を掛けます。『あなたの家に泊まりたい』は、新改訳では『あなたの家に泊まることにしてあるから』と書かれています。一度もあったことない、全く初対面のザアカイに対して「あなたの家に泊まることにしてある」というのは、私たちの考えではありえないことです。しかし、神様は、初めからザアカイを選び、ザアカイに目を留めていることがわかります。神様の出会いは神様の必然であって、その人を救うためにご自身で選び、自ら近づいてその機会を作っているのです。そして、その出会いが人の心を変えるのです。

3.ザアカイと神様の熱意(3~4節,10節)
ザアカイは、徴税人で嫌われ者でした。そのザアカイは、今時の人であるイエス様を一目見たい一心で、知恵を絞り、高い木に登ります。この時ザアカイは、まさかイエス様が自分に目を留められるとは思わなかったでしょう。嫌われ者ですから。自分が不正にまみれ嫌われている身の上を知っていたからこそ、その自分を受け入れて、友のように交わりを持ってくれたイエス様にますます熱い思いを持ったのがわかります。イエス様との交わりが、ザアカイに回心を与えます。
イエス様は、失われたものを自ら探し回って救うほどに熱い思いをもっています。父なる神の御旨と同じ思いをもってイエス様は、多くの人と出会われるのです。ザアカイは、失われたものでした。イエス様は、そのザアカイを捜し当て、彼の心の中に留まられたのです。そして、ザアカイの心は変えられ、救われたのです。
神様は、ザアカイを通して、あなたを捜して救うと始めから決めておられることを証言しています。見えるようになった目で、救いにかける神様の熱い思いを受け取ってください。