主が我らを訪れる

ルカによる福音書1章57~80節  牧師 鈴木光

アドベント(待降節)に入りました。イエス様の誕生を覚えて礼拝しましょう。

1.信仰から賛美へ
今日の個所ではイエス様の誕生に先立って、洗礼者ヨハネが生まれる出来事について書かれています。ヨハネのお父さんのザカリヤは当初、神様の奇跡によって子ども(ヨハネ)が与えられることを信じられませんでした。それで、一度口が閉ざされてしまいましたが、この個所で信仰を持ってヨハネに名前を付けて「口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた(64節)」のです。
私たちは信仰によって神様の救いと恵みを受け取ります。しかし、受け取るのみに留まらず、その先には自然と神様への賛美が生まれてきます。このアドベントはぜひ信仰によってイエス様を迎えて、主をほめたたえ喜ぶ賛美の時としましょう。

2.これは果たされた誓い
ザカリヤはそのまま聖霊に満たされて神様から受けた言葉(預言)を語ります。それは我が子(ヨハネ)が道備えをして迎える救い主のイエス様についての言葉でした。そこではイエス様の誕生が「アブラハムに立てられた誓い」であり、「聖なる契約」であることが明らかにされています(72~73節)。
その契約(誓い)とは、神様がイエス様を信じるものを神の子とし、また天国の住人となることを約束したものです。それは、民族的なアブラハムの子孫への約束に留まらず、神様が造られた私たち一人一人、あなたに与えられた約束なのです。

3.わたしたちを導く光
さらに預言の言葉は続き、イエス様が「罪の赦しによる救い(77節)」を与える者だと告げます。イエス様は十字架にかかり、私たちの罪のために受けるべき罰をすべて身代わりに受けてくれました。だからこそ、私たちはそれを信じて受け取るだけで神様の子どもとされ、天国の約束を受け取ることができるのです。
また、その救いを受け取って終わりではありません。預言はこう続きます。「高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く(78~79節)」
イエス様は天国を与えるだけでなく、この地上の旅路を歩む私たちと一緒に歩んでくださる方です。あなたの道を照らしてくれるイエス様を迎えましょう!

<思い巡らし>
イエス様を…迎えて賛美しよう/約束を受け取ろう/共に歩もう