信仰は生き方
ルカによる福音書6章43~49節 牧師 鈴木光
イエス様が弟子たちに話したことを、行動にうつすことについて語ります。
1.木は実によって分かる
「木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる(44節)」とイエス様はたとえて言います。いろんな意味で「実」という言葉は聖書の中で使われます。それは聖霊によって結ぶ、「愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、柔和、誠実、節制」と言った人格的な実でもあるでしょう(ガラテヤ5:22)。あるいは、そもそも信仰があるといっても、それが生き方や行動に出ていなければ実があるとは言えないでしょう。また、「悔い改めの実を結ぶ」というように、悪い習慣が良い習慣に変わることも実です。あなたの信仰と実はつながっていますか。
2.口から出るのは心にあるもの
続けて良いものと悪いもののたとえの中から「人の口は、心からあふれ出ることを語るのである」と言われます(45節)。今度は「信仰」と「言葉」の関係性です。確かに人は心にあるものが口から出てくるものです。
あなたはどんな言葉に囲まれて生きていますか。また、どんな言葉を心にたくわえていますか。イエス様は「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる(マタイ4:4)」と言われました。聖書の言葉、イエス様の言葉を受けて心にたくわえていきましょう。
3.聞くだけでなく行う
最後に、一連の話を締めくくるようにして、聞いた言葉を行うことの大切さを語られます。どれだけ「主よ」と口では言っても、実際に「主」であるならばその言葉に従うべきです(46節)。
言葉を聞くだけでなく行う人は、「地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てた人」にたとえられます(48節)。イエス様を信じる信仰という基礎の上に、「聞いたことを行う」ことがあってはじめて、信仰とその生き方がつながっていくのです。
信仰は宗教の話でも心(だけ)の話でもありません。信仰は生き方です。イエス様と共に生きるとは、イエス様(聖書)の言葉を聞いて従っていくことです。
<思い巡らし>
どんな実がありますか/みことばをたくわえましょう/聖書から聞いたことを実際に行っていきましょう。