人と関わる時は…
ルカによる福音書6章37~42節 牧師 鈴木光
ルカによる福音書の続きから、イエス様の言葉を聞いていきましょう。
1.自分の秤(はかり)を変える
「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない」から始まって、「罪人だと決めるな」「赦しなさい」「与えなさい」とイエス様は語ります(37~38節)。なぜなら、まず第一にイエス様が私たちに対してそうであるからです。イエス様は私たちを裁く代わりに裁かれ、罪人とされて十字架にかかりました。それによって私たちを完全に赦し、天国と永遠の命を与えてくれました。イエス様がしてくださったように、というのがスタート地点です。
また、そのようにすることで、実際に私たちの周りの人々も同じように私たちと関わると言います。「あなたがたは自分の量る秤(はかり)で量り返されるから」です。自分の小さく固まってしまった秤から、イエス様の秤(見方、考え方)に変えていきましょう。
2.謙遜に、でも大胆に、イエス様と共に
続いて、他人に関わる時の姿勢について語られます。霊的(信仰的)な意味で目が開かれていない人が、どうして他の人を指導することができるでしょうかと問いかけます(39節)。では、関わらない方が良いのでしょうか? いいえ、これもまた、イエス様に育てられて相応しく関わることができるように成長していくのだと言います(40節)。「教えてやるぜ」という姿勢は相応しくありませんから、謙遜であるべきです。同時に「私なんか」という姿勢も相応しくありませんから、大胆に、イエス様と一緒にほかの人と関わっていく中で、自分も相手も神様との関係が育てられていきます(それが信仰の成長です)。
3.いつでも、まず自分から
最後に、自分の目に丸太があるのに、他人の目のおが屑をとろうとするというインパクトの強いたとえ話をイエス様は話します(41~42節)。他人のこととの前に、まず自分のことから見直しなさいということです。イエス様の言葉(聖書の言葉)はいつでも人に適用する前に、まず自分に適用するのが大切です。
あなたに語りかけているイエス様の言葉をまずあなたが受け取って歩みましょう。
<思い巡らし>
人を裁いてしまっていることはありませんか/傲慢も卑屈もよくありませんが思いあたることはありますか/まず自分に語りかけられていることは?