喜びのあふれる集まり

使徒言行録2章43~47節  牧師 鈴木光

今年度(2023年度)は「イエス様と出かける、イエス様と招く」ということをテーマに歩んできました。その中でも今日は特に初代教会の姿から「イエス様と招く」ということに心を留めてみましょう。

1.主が招く人々
誕生したばかりの最初の教会の様子とともに、「こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである(47節)」と書かれています。
教会の最大の使命はすべての人にイエス様の福音を告げ知らせることです。そのために教会は出かけて行き、また招きもします。しかし、まず大切なことは、本当に人々を招いているのは神様ご自身であり、私たちはその結果だということです。
では、人々が主に招かれて集まってくる教会の姿とはどんなものでしょう。

2.奇跡と生活
まず語られている初代教会の特徴は、多くの主の御業が起きていたことと、現実的に互いに生活を助け合っていたということです(43~44節)。
目には見えない神様ですが、実際、私たちは教会において、またそれぞれの信仰の旅路の中で多くの神様の不思議な御業を経験しています。それを自覚していくことや、互いに分かち合っていくこと、また求めていくことも大切です。
同時に現実的な生活の中でお互いに助け合い、励まし合うことも教会の姿です。教会全体だと交わりが薄くても、小さなグループでも互いに声をかけ合い、具体的に気にかけ合うのは素晴らしい恵みです。

3.喜びのあふれる集まり
そして最大の特徴は、礼拝や小さなグループでの集まりが喜びにあふれる集まりとなっていたことです(46~47節)。
当時はまだユダヤ教の人々と共に神殿で礼拝をし、また別に家ごとに集まって聖餐式(礼拝)や食事の交わりや賛美をしていた様子が記されています。それは義務感によって集まるものではなく、イエス様と集まることそのものの喜びによって集まっていました。何か無理に作る雰囲気ではなく、イエス様と共に集まるところに自然と喜びがあふれていきます。私たちも心を主と一つに集まり、招きましょう。

<思い巡らし>
現在の私たち教会の姿はどうでしょう/主の御業を経験し、分かち合っていますか/互いに助け合い励まし合っていますか/喜びがありますか