命の主に賛美を
詩編30篇1~13節 牧師 鈴木光
永眠者記念礼拝です。既に天にいる聖徒たちと共に主を礼拝しましょう。
1.救い主への賛美
詩編は様々な祈りの言葉が集められています。その中でも今日の30篇は「賛美」の祈りの一篇だと言えるでしょう。
この賛歌はまず、主がありとあらゆるものから私たちの命を守ってくださる方であることを告白し、賛美しています。第一に「敵」から。それは単に敵対的な人ということに限らず私たちを痛めつけ、神様から引き離そうとするすべてからの守りです(1節)。第二に「病」から。心と体と霊と、様々な形の病から私たちを癒すことができるのもまた主です(2節)。そして何よりも死と滅びから救い出してくださるのが主イエスであることを私たちは知っています(3節)。
2.良い時も悪い時も
今日の個所には、泣くことと喜ぶこと、平穏と恐怖、嘆きと踊り、というように対照的な二つの言葉がいくつも並んでいます(5~8、12節)。
誰でも人生には良い時もあれば、悪い時もあります。人は(たとえ信仰を持っていても)、良い時には調子に乗り、悪い時には落ち込みます。しかし、大切なのは主は必ず最後には最善をしてくださる良いお方である、ということです。
この方に信頼して天国という最善のゴールに向かって歩む人は幸いです。
3.賛美と感謝をささげる命
また、この詩編は地上に生きていること(生かされていること)の意味も語って、こう言います。「(土に還る)塵があなたに感謝をささげ、あなたのまことを告げ知らせるでしょうか(10節)」
既に天にあるものは天において主を賛美し、地上の旅路を行く私たちはまた、主に賛美をささげ、真理である(ヨハネ14:6)イエス様を告げ知らせて生きます。
使徒パウロも言います。「わたしにとって、生きるとはキリストであり、死ぬことは利益なのです(フィリピ1:21)」つまり、地上に生きる限りイエス様を証しすることができ、天に行けばイエス様と共にいることができると言っています。天国の恵みに期待を膨らませ、与えられている命を精一杯用いて歩みましょう。
<思い巡らし>
永遠の命を与えることのできる方を信じましょう/山あり谷ありでも最善を必ずくださる方に信頼しましょう/主を賛美し証しして生きましょう。