新しい革袋で

ルカによる福音書5章33~39節  牧師 鈴木光

イエス様の弟子たちが断食をして祈るといった敬虔なユダヤ人たちと同じ行動をしないのはなぜか、と人々がイエス様に問いかけます。

1.イエス様と共に喜び楽しむこと
 イエス様は「(自分のことをたとえて)花婿が一緒にいるのに、婚礼の客に断食をさせることがあなたがたにできようか(34節)」と答えました。
 そもそも断食して祈るのは、心を集中して神様と向き合うための行動です。人間となって来られたイエス様自身がみんなと共にいるのですから、その方をそっちのけにして自分の「信心深い(風の)」行動を頑張っていたら本末転倒です。
 イエス様と共に、与えられている恵みを喜び楽しむことは幸いです。
 もちろん、「花婿が奪い取られる時(34節)」つまりイエス様との関係が弱っている時には、断食して集中して祈ることも良いでしょう。大切なのは「信心深い(風の)自分の行動」ではなく、イエス様を仰ぎ見続ける「信仰」生活です。

2.新しいぶどう酒は新しい革袋で
 イエス様は続けて、たとえ話でさらに深く考えさせます。古い服を直すのに、新しい服を切り裂いて継ぎをあてることはありません(両方ダメになる)。新しいぶどう酒も(発酵して膨らむので)、伸びきった古い革袋には入れません。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れるべきです(36~38節)。
 これまでは旧約聖書の律法(と他のしきたり)を守ることで神様との関係を築こうとしてきましたが、今はイエス様が来られました。イエス様と共に、その後に従って生きることが新しいぶどう酒です。私たち自身も新しい革袋になることが必要です。また、ここ数年の中でもコロナの影響などで教会の信仰生活もだいぶ変化しました。より神様と直接、また個人的に関係性を築く時代になったと思います。

3.新しいものを恐れず、古いものも大切に
 人は変化を恐れたり、嫌ったりすることがあります。しかし「古いままが良い」といって、イエス様を迎えないのではなく、恐れずにイエス様を信じるものになりましょう。変化することも、イエス様が共に乗り越えさせてくれます。イエス様の愛をまず受けて、古いものを見る時にこそ、その本当の価値がまた分かるのです。

<思い巡らし>
自分の信心深さを誇るのではなく主を仰ぎ見ましょう/私たちも新たにされてイエス様と共に歩みましょう