恵みの年を告げる
ルカによる福音書4章14~30節 牧師 鈴木光
イエス様が公の活動を始めるとすぐに人々の評判になり、尊敬を集めました。そんな中で、育った村ナザレの会堂で安息日の集会に出席しました。
1.恵みの年が来た
その日、イエス様が朗読した聖書の個所はイザヤ書の一部でした。それは、救い主が来られる時、貧しい人、捕らわれている人、見えない人、圧迫されている人たちが解放され、回復するということが書かれた個所でした。この個所を読んで、イエス様は「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と高らかに宣言しました(21節)。
イエス様は私たちを支配し、捕らえ、悩ます全ての偶像(神様ではないのに神様になってるもの)から私たちを解放し、神様の子どもとしての姿を回復させるために来られました。
2.この人は誰?
これを聞いた人々はイエス様をほめました。そして、自分たちの村の出身であることを誇ってか「この人はヨセフの子ではないか」と自慢げに言いました(22節)。
しかし、イエス様はこの言葉を退けます。なぜなら、彼らが喜んでいるのは自分たちの都合にあった救い主の「人間」として見るイエス様だったからです。イエス様は私たちを十字架で赦して命を与えるために、わざわざ人間となられた神様本人です。イエス様を何者として迎えるかが信仰の鍵です。この方はあなたのために人となって来られた主です。
3.「私たち」の主
イエス様は彼らの思いを見抜いて、旧約聖書の中で預言者たちがイスラエルの人々のもとにではなく、異邦人たちの救いのために遣わされた例をあげて話しました(24~27節)。神様はこの世界のすべてを造られた方ですから、人となられたイエス様はもちろんすべての人のために来られました。イエス様は外国の神様のようなものではありません。あなたを造り、愛し、救いのために来られた方です。
あなたの恵みの時が来ています。イエス様を迎えましょう
<思い巡らし>
あなたを支配し、捕らえているものから解放し、神様との関係の回復のためにイエス様は来られました/ イエス様は何者でしょうか/ 他の誰かではなく、あなたのために来られたのがイエス様です。