どの道ですか?
ヨハネによる福音書14章1~6節 牧師 鈴木光
「イエス様と出かける、イエス様と招く」という年間主題で歩み始めています。今日はまずその前提となる、私たち教会に与えられた使命と約束に関する部分です。
1.わたしたちは知っている
イエス様は弟子たちに「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。…行ってあなたがたのために場所を用意したら…あなたがたをわたしのもとに迎える(1~3節)」と言われました。イエス様を信じる人は天国にきちんと居場所が用意されています。
さらにイエス様は「その道をあなたがたは知っている(4節)」と、天国に至る道がイエス様であることをわたしたちが知っていると告げます。そして、知っている者には知らない人へそれを伝えるという使命が与えられています。教会の使命はこのイエス様の福音を聞いたことのない人々に伝えることです(マタイ28:19)。
2.わたしたちには分かりません
一方で、弟子のトマスは「わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか(5節)」と言います。イエス様の十字架と復活以前で、まだ分からなかったトマスの率直な告白です。同時に、この言葉は現在においても、まだイエス様を知らない人の素直な言葉であると思います。
多くの人が「何か」を求めつつ、見つけられずにいます。分かりません、とは人間の率直な告白ではないでしょうか。
3.イエス様だけが道
「分からない」という言葉へのイエス様の返答はシンプルです。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない(6節)」
イエス様こそが天国への道です。「宗教のゴールはどれも同じ」という考え方もありますが、イエス様は違うと言っています。そして「わたしは真理である」と言います。十字架によって私たちを赦すかた、復活によって命を本当に与えられると証しされているかたが、私たちを招いています。
<思い巡らし>
イエス様を信じる者は天国の命を受けとります/ それを知らせる使命が教会には与えられています/ イエス様が招いておられるので、私たちも一緒に招きます