お前のただ中にいる
ゼファニヤ書3章14~18節 牧師 鈴木光
アドベント(待降節)です。クリスマスに与えられたイエス様がどんな方なのか、旧約聖書のゼファニヤ書から神様のメッセージを受け取っていきましょう。
1.お前のただ中にいる
イエス様が生まれる600年以上前の預言の言葉がゼファニヤ書です。当時の神様に背く王や人々へ、警告と悔い改めのうながしが語られています。その終わりに今日の個所があり、救い主に関するメッセージが語られています。
特に注目したいのは、二度にわたって語られている「主はお前のただ中におられる(15&17節)」という言葉です。
イエス様はこの世界を造られた神様(主)が人間となって来られた方です。主はわたしたちが滅びることを悲しむあまりに、自ら身代わりとなるために人になって来ました。まさに私たちのただ中に飛び込んで来られたのです。
2.喜び叫べ
主はあなたを愛し、あなたのもとに来られた。このクリスマスのメッセージを受けて、私たちはどう応答するべきでしょうか。「喜び叫べ」「歓呼の声をあげよ」「心の底から喜び踊れ(14節)」と御言葉は語ります。素直に喜びなさいと、私たちは招かれています。
3.主があなたを喜ぶ
さらに最も驚くべきことは、「主が」あなたを喜んでおられるということです。「主はお前のゆえに喜び楽しみ、愛によってお前を新たにし、お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる(17節)」と言われます。
特に「愛によってお前を新たにし」と訳されたところは、直訳すれば「愛の中に静まる(silence in His love)」という言葉です。「わーい!」という喜びで満ちた今日の個所の土台にあるのは、神様があふれるような愛で私たちのただ中に飛び込んできて、「私はあなたを喜ぶ」と言ってグッと抱きしめられているような、言葉を超えた愛の静けさです。
主はあなたのただ中に住み、あなたも主のただ中に飛び込んでいくことを、誰よりも主が喜んでいるということこそがクリスマスの最大の恵みです。
<思い巡らし>
主はあなたのただ中に来られた/私たちは主を喜ぶこと、そして主があなたを喜んでいることを味わう静けさに招かれています