それぞれの言葉で

使徒言行録2章1~11節  牧師 鈴木光

ペンテコステ(聖霊降臨祭)です。聖霊が共におられることを喜び祝いましょう!

1.聖霊に満たされよう
 イエス様が十字架にかけられた過越の祭りから50日が経ったペンテコステの日、弟子たちは一つのところに集まっていました。そこに激しい風が吹きつけるような音が響き渡り、聖霊が炎のような舌の姿で一人一人の上にくだり、「聖霊に満たされ」た弟子たちは国々の言葉で語りだしました(1~4節)。
 聖霊は天地創造の主ご自身として創世記のはじめからおられます(創世記1:1~2)。そして、その聖霊が乙女マリアで肉体をもってイエス様として地上に人として生まれました(ルカ1:35)。今、イエス様は天におられますが、同じ方(聖霊)が時間も場所も制限なく、信じるすべてのものと共におられます。
 大切なのはこの聖霊に満たされることです。求めなさい、そうすれば与えられる。聖書の御言葉のとおり、主の霊に満たされることを求めましょう。

2.それぞれに届く言葉で神の偉大な業を語る
 弟子たちに満ちた聖霊の最初のお働きは、ペンテコステの祭りに集まっていた国々の人々に、それぞれに届く言葉で神の偉大な業を語ることでした(5~11節)。
 聖霊と共に生きる人は不思議と神様の業を体験していきます。その喜びを分かち合うものとなりましょう。一人一人に届く言葉で、しかし、素直に、聖霊の導かれるままに。

3.二つの反応
 弟子たちの言葉を最初に聞いた人々の反応は割れました。ある者たちは「いったいこれは何だ」と驚き目をみはりましたが、別の者たちは「酒に酔っているのだろう」とあざけりました(12~13節)。反応が良くても悪くても、大切なのは分かち合い続けることです。やがて立ち上がったペトロの言葉に人々は心動かされました。喜びを忍耐強く分かち合うのです。

<思い巡らし>
信じて聖霊を受け、求めて満たされましょう/恵みの体験を分かち合いましょう/地道に、素直に、聖霊の導かれるままに