誰でも来なさい
マタイによる福音書22章1~14節 牧師 鈴木光
ご自分に対し妬みと憎しみを燃やす指導者たちに、イエス様が天国のたとえを話します。
1.誰でも来なさい
ある王様が王子の婚宴を準備し、招待客を呼びに家来を送るけれど、招待していた人たちは誰も来ないというたとえ話です(1~7節)。王様は神様、王子はイエス様、招待客は指導者たちをはじめとするイスラエルの民です。人々が天の国に入れるようにとイエス様は来ましたが、受け入れようとしない姿をたとえています。
王様は招待客をあきらめ、家来に「大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい」と命じました。そこで家来たちは「善人も悪人も皆集めて」来ました(8~10節)。神様が天国に招いているのは誰でしょうか? それは「だれでも」、人間ひとりひとりです。民族も、性別も、年齢も、能力も関係ありません。善人も悪人も皆、神様の前ではもともと罪人です。あなたもイエス様の赦しと天国の約束に招かれています。
2.礼服を着て
さて、婚宴の客の中に「礼服」を着ていない人がいました。王様はその人を追い出すように家来に言いました(11~13節)。礼服は王から与えられているものです。しかし、その客は着ていませんでした。聖書の別の個所には「主イエス・キリストを身にまといなさい(ローマ13:14)」とあります。誰でも招かれていますが、ドレスコードがあります。イエス様を信じる信仰だけがただ一つの装いです。
3.選ばれる人は選んだ人
イエス様はたとえの終わりにこう言います。「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない(14節)」 神様は招き、その招きに応えた人を神様は天国の住民として選ばれます。選ばれる人とは、招きに応えた人です。神様があなたを招き、その招きに「信じます」と応えるならば、あなたは神様に選ばれた天国の住民となります。
イエス様はあなたを招いています。招きに応えていきましょう。
<思い巡らし>
「だれでも」招かれています/信仰が礼服です/招きに応えましょう。