それぞれの成長

マタイによる福音書15章29‐39節 

再びガリラヤ湖周辺の異邦人の多い地域にイエス様が戻りました。群衆が集まって来ますが、群衆にも弟子たちにも以前とは少し変化が見られます。

1.恵みの連鎖
 以前は後追いする赤ん坊のようにイエス様についてきていた群衆でしたが(14:13~14)、今回は「大勢の群衆が…(病や不自由を抱えた人々を)…連れてきて(30節)」と記されています。おそらく、イエス様に以前癒された人々や、恵みを体験した人々が、その出来事をさらに周りの人々に分かち合い(証しし)、そして再びイエス様が来られたことを聞いて苦労をいとわず連れてきたのでしょう。
 異邦人の中で、恵みを受けた少数が証しし続け、そしてまたイエス様のもとに人々を連れて行き、さらに多くの人々がその恵みに預かり、主に出会いました。この恵みの連鎖は、今の今まで続いています。私たちも恵みを分かち合い、イエス様に人々を招きましょう。まだ聞いたことがない人はぜひ教会にお越しください。
 
2.イエス様の計画にワクワク
 弟子たちにも変化がありました。以前は「集まる群衆を早く解散させて自分たちで食べ物を得るように言ってください」とイエス様に訴えた弟子たちでしたが、今回はイエス様が「空腹のままで解散させたくない(32節)」と口を開くまで待ち、どうしたらよいのか、とイエス様に期待して尋ねているように見えます(33節)。
 弟子たちは「自分の計画を実現することを願う」ことから、「主の計画を期待して聞く」という姿に成長していました。イエス様に従って歩んでいくとき、行き詰まりに見える中で、思いもよらない主の御業を経験していきます。主の計画に聞き耳を立てる信仰を始めてみましょう。

3.イエス様の喜び
 弟子たちが持てる食料を全部持ち出すと、イエス様は「感謝の祈り」をして人々に分け、全員が満腹して余りもあふれました。ここには、人々や弟子たちの成長を喜んでいるイエス様の姿があります。私たちがイエス様と共に恵みを分かち合う人になっていくとき、イエス様自身も喜ばれます。共に喜ぶ恵みをうけましょう。

<思い巡らし>
恵みを証しし招きましょう/主の計画を待って耳をかたむけよう。