わたしの名のために
マタイによる福音書10章16~25節
イエス様は、12使徒たちを派遣するにあたり、宣教の戦略と心構えを教えます。
1.あなたを遣わす(16節)
イエス様は12人の使徒を選び、彼らを福音宣教のために遣わします。まずは、「イスラエルの家の失われた羊のところ」(イスラエル人)へ行きなさいと遣わされます。そしてイエス様は、その後、全世界に向けて、福音宣教命令は地境を広げていきます。今を生きる私たちは、世界中のすべての人に、イエス様の救い(福音)を告げ知らせるように、遣わされています。(マタイ28:19~20)
イエス様が遣わしているのは「あなた」です。
2.蛇の知恵と鳩の素直さ(16節)
イエス様は、あなた方を派遣するのは「狼の群れの中に羊を送り込むようなものだ」と言います。福音を伝える時、迫害されるかもしれない厳しい現実があることを前もってイエス様は教えられたのです。だからこそ「福音宣教する時の戦略」福音を語る者達に伝授します。「蛇の知恵と鳩の素直さを持つこと」「言うべきことは教えてくれること」「耐え忍ぶ者は救われること」「迫害されたら逃げていくこと」。そして必ず助け手(イエス様)が来ることを伝えます。
3.わたしの名のために(22,25節)
「天の国が近づいた」こと(福音)を伝えることは、神様の使命に従うことです。それこそが「わたしの名のために」苦しむことなのです。イエス様の十字架の苦しみは、壮絶でした。父に見捨てられるところまで苦しみました。私たちはそこまでの苦しみはありません。神様はお見捨てには決してなりません。それどころか、わたしの名のために苦しんだなら、私の家族だとイエス様は言って励まし力づけてくださいます。
そして、イエス様の家族として、苦しみだけでは終わらず、その先にある神様の祝福まで与えてくださいます。「わたしの名のために、苦しむだけでなく、将来の祝福まで受け取る」。それこそが神様に遣わされ、主と共に歩む人生です。主にあって、希望にあふれた人生を全うしていきましょう。