平和の子を探して

マタイによる福音書10章5~15節 

イエス様に選ばれた十二使徒が、福音を伝えに遣わされていきます。イエス様の福音を伝えるとはどういうことか、今の私たち教会にも同じように語られています。

1.遣わされた所へ
 イエス様は十二人を遣わすにあたり、異邦人の町にではなく、同じユダヤの民に伝えに行くように命じました(5~6節)。どこに遣わしたのかを明確にしたのです。
 教会にはその後「すべての民(28:19)」に伝えるように言われますが、その中でも「わたし・私たち」が遣わされているのはどこなのか、誰に伝えるのか、神様の導きを明確に受け取っていくことが大切です。漠然とではなく、遣わされたところに福音を宣べ伝えましょう。
 
2.福音を宣べ伝え、神様の御業を行う
 遣わされたところで何をするのでしょうか。第一に、イエス様が来られたこと、そして与えてくださった赦しと命の福音を伝えます(7節)。第二に、神様の御業を行い、受けてきた恵みや賜物を人々に分かち合います(8節)。

3.必要なものは持ち込まず、受け取る
 お金も服も道具も持たずに遣わされたところに行くよう言われます。それは「働く者が食べ物を受けるのは当然である(10節)」からです。これは、神様が必要なものは満たしてくださるという約束であり、また同時に働きに必要なものを受け取っていくことの大切さも語っています。

4.平和の子を探す
 遣わされたところでは、神様の平和を受け取る人を良く探し、その人のもとにとどまって働きをするように命じられました。イエス様を求めて迎える準備のある人のもとにまず行きましょう。
 逆に誰も迎えてくれるものがなければ、そこから出ていくように言われます(14節)。「聞く耳のあるものは聞きなさい」とイエス様が繰り返し言われたように、その時でない人にこだわらず、福音を待っている多くの人々のもとに行きましょう。

<思い巡らし>
遣わされた所は?何をしますか?必要はどう満たされる?平和の子