クリスマス・イヴ礼拝説教「ノエルは平和の音」

詩編85編9-14節

メリークリスマス! イエス様の誕生を共に喜び祝いましょう!

今年は一年間ずっと新しい病気の登場に正解中が苦しんできました。このクリスマス時期も依然として猛威を振るい、例年のように集まってお祝いすることが難しくなっています。一方で、このような静かなクリスマスは、実は2000年前の本当のクリスマスにより近いのかもしれません。

イエス様が生まれたその夜、最初にその喜びの知らせを受けたのは、近くの野原で夜通し羊の番をしていた羊飼いたちでした。町の喧騒や、家族のだんらんとは無縁の寒空の下で、誰の目にも触れられず静かな夜を過ごしていたのです。そこに天使が現れて、救い主の誕生を告げました。
今日の聖書の言葉は「主は平和を宣言される(9節)」と告げます。クリスマスの知らせ(ノエル)はまさに平和の宣言でした。

元々、羊飼いたちはいわば平和とは程違い人たちでした。厳しい労働環境で、命の危険がいつもあり、人々から見下され、普段は神殿に礼拝に行くことができないので宗教指導者たちからは罪人のようにいわれて神様との関係にも自信が持ってませんでした。しかし、彼らにこそ平和を与える主であるイエス様の誕生が最初に告げられたのです。

イエス様は平和を与える主です。十字架によって罪を赦し、神様から「お前は正しい」と言ってもらえるようにしてくれる方。そして復活によって永遠の命を保証してくださる方です。
羊飼いたちは私たちを代表する姿です。今日、私たちにもイエス様が与えられています。心を開いて平和の主を迎えましょう。
「いと高きところいは栄光、神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ」(ルカ2:14)