与えるということ
マタイによる福音書5章38~48節
私たちが神様から与えられているもの、それは「愛と赦し」です。この神様から与えられた「愛と赦し」を信仰の土台として私たちは日々、生かされています。
日本キリスト教団勝田教会さんの投稿 2020年9月19日土曜日
1.天の父の子となる秘訣~求めに応じること(42節)
旧約の時代の人たちは、律法を守ることに必死でした。『目には目を、歯には歯を』(38節)は「やったらやり返せ」と受け取っていました。律法を「神様からの規則として受け取っていたからです。しかし、イエス様は『右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。』(39節)イエス様が十字架と復活によって、律法を成就し、私たちに「愛と赦し」を与えてくださったことで、イエス様を信じる者は誰でも天の父の子になっているのです。だからこそ、「愛と赦し」を受け取って、愛と赦しに根ざした行動を勧められるのです。
2.天の父の子になる秘訣~敵を愛する(44節)
旧約聖書(律法)では、『隣人を愛し、敵を憎め』(43節)とされていますが、イエス様は『敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい』(44節)と勧められました。イエス様の十字架と復活で与えられた「愛と赦し」には、隣人も敵も区別がありません。イエス様は隣人のためにも、あなたを迫害する者のためにも十字架にお掛かりになったのです。分け隔てしない天の父、そして神の御子であるイエス様のご性質を思えば、迫害する者の祝福を祈るのは、普通のことかもしれません。
3.天の父の子となる秘訣~与える人になる(48節)
旧約の人たちは、神様から律法を与えられ、「規則と裁き」を受け取りました。しかし、私たちは、神様から神の御子であるイエス様を与えられ、「愛と赦し」を受け取っています。信仰の土台が大きく違うのです。愛と赦しを土台にする人は、「目には目を歯には歯を」は、自分のしてほしいことを、人にすること(同7:12)
と教えられるのです。神様から受け取ったものを、この地の人々におすそ分けすること(与えること)それこそが、天の父の子としての目指すところではないでしょうか?
<思い巡らし>
神様が与えてくださったイエス様の命を受け取っている自覚はありますか?受け取らなければ、与えることはできません。
あなたの信仰の土台となっているものは何でしょうか?人間関係に活かしていきましょう。