最初の罪

創世記3章1~19節 

最初の人アダムとエバが、悪魔の誘惑にのって神様に背いてしまいます。

日本キリスト教団勝田教会さんの投稿 2020年8月29日土曜日

1.神のようになりたい
 元々、アダムとエバは神様から「善悪の知識の木からは決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう(2:17)」と言われていました。しかし、蛇(悪魔)は「決して死ぬことはない。それを食べると、…神のように善悪を知るものとなる(4-5節)」と言って誘惑しました。
 結果、神様との約束を破り、エバとアダムはその実を食べてしまいました(6節)。
 これが最初の罪です。罪の本質は、神様のようになろうとすることです。蛇の「神のように善悪を知る」とは皮肉たっぷりの誘惑です。なぜなら、本来、善悪を決めるのは人ではなく神様であるからです。しかし、人は各々の基準で善悪を決めて互いに裁くようになりました。造られた小さな存在が、創造主の神様を離れて、それぞれ神のごとく振舞い始めました。
 そして、人は死ぬようになりました。蛇は「決して死ぬことはない」と言いましたが(確かに食べて即死はしませんでしたが、もっと恐ろしいことに)肉体の死だけではなく、神様から離れて永遠の死(滅び)に至るようになりました。

2.まず隠れ、やがて押しつけ合う
 アダムとエバは悔い改めるのではなく、神様の目から隠れようとしました(8-9節)。そして見つかると、それぞれ神様やパートナー、そして悪魔が悪いのだと言って、互いに責任を押し付け合いました(12-13節)。人は罪の責任を取れません。しかし、神様は素直に悔い改めるものを必ず赦してくださるのです。

3.救いはある、呪いは祝福に変わる
 この絶望的な人の最初の罪の場面で、なお神様は愛する人間のために救いを準備しておられます。それは、やがて人として来られるイエス・キリストです(15節)。本来は祝福であった夫婦関係と出産も、労働も、罪の後から呪いのように姿を変えてしまいました。しかし、イエス様の救いを受け取る人は、再び祝福を受けます。

<思い巡らし>
罪の本質は神になろうとすること。悔い改めるなら必ず赦される