網を捨てて

マタイによる福音書4章18~22節 

イエス様に最初に従った弟子たちは皆、漁師でした。

日本キリスト教団勝田教会さんの投稿 2020年6月13日土曜日

1.どんどこ歩くイエス様に続いて
湖のほとりを歩くイエス様が、まずペトロとアンデレという兄弟に出会います。彼らは網を打っている漁師でした。イエス様は「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう(19節)」と言いました。彼らは応えてついて行きました。
続けて歩いていくと、ヤコブとヨハネという兄弟に会いました。彼らも漁師でした。イエス様が呼ぶと、彼らも従いました。
イエス様は今日も私たちの生活の真っただ中に歩いて来て、「わたしについて来なさい」と呼んでいます。イエス様についていくのがクリスチャンの生き方、弟子の歩みです。それは勉強や修行によって得る悟りではなく、新しい生き方です。

2.人間をとる漁師にしてあげよう
 イエス様は「人間をとる漁師にしよう(19節)」と言いました。人々をイエス様のもとにお連れして、その人が救いを受けとる助けをする使命のことです。これも、私たち皆に与えられた使命です。恐れることはありません。私たちがすべきは「ついていくこと」で、「漁師にする」のはイエス様の力によるからです。
 しかも四人の弟子たちは漁師でしたから、彼らのこれまでの生き方の延長線上に、その使命は自然とあることを示しています。あなたがイエス様について行くならば、あなたの生き方がさらに祝福された意味を持つようになるでしょう。

3.網を捨てて
 一方で、私たちは信じて新しい一歩を踏み出す時、手放さなければならないものもあります。漁師だった弟子たちは、「すぐに網を捨て(20節)」、「舟と父親とを残して(22節)」従いました(家族を見捨てたという意味ではありません)。仕事、専門技術、故郷、家族、愛する人々を後に残すように感じるかもしれません。しかし、それは失うのではありません。かえって、そのすべてがイエス様の祝福に入るための一歩となっていったのです。

<思い巡らし>
わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう。網を捨てて。