湖畔の町に光が

マタイによる福音書4章12~17節 

イエス様がいよいよ福音を伝え始めます。その始まりの場所はガリラヤでした。

日本キリスト教団勝田教会さんの投稿 2020年6月6日土曜日

1.湖畔の町で
イエス様が働きの拠点としたのは、ガリラヤ地方の湖畔の町カファルナウムでした。十字架や復活はユダヤの首都であるエルサレムでの出来事でしたが、ほとんどの普段の働き、すなわち人々を教え、病や悪霊につかれた人々を癒したのは、このカファルナウムを中心としたガリラヤ地方で行われました。

2.異邦人のガリラヤ
 このガリラヤ地方はそれまでの歴史を振り返ってみると、異邦人からバカにされたり(列王記上9:11)、強国に占領されて捕囚になったり(列王記下15:27)、そこに異邦人たちが住むようになってユダヤの人々からは軽蔑されたり、とにかく散々な場所でした。「異邦人のガリラヤ(16節)」という表現は、この土地が見くびられ、蔑まれて来たことをよく表しています。
しかし、その場所こそが、旧約聖書の時代から神様が目を留めていて、イエス様の働きの場所として選ばれたのでした。異邦人の町でイエス様は福音を語り始めたのです。同様に、日本に住む私たちの多くはユダヤの人々の国も文化も、ほとんど自分と関わりのないことだと感じます。しかし、その私たちにこそ主は目を留めておられます。イエス様はあなたを選んでいます。

3.暗闇と死の陰に差し込んだ光
 聖書は、神様はあなたを極めて良いものとして造り、命を与え、恵みをほどこし、高価で尊い宝のように大切にしておられることを語っています。そして、その神様から離れていては、幸いに歩めないこと、やがて死の先には滅びしかないことをハッキリと伝えています。しかし、多くの人はそんなこととは知らずに、まるで暗闇の中にいるように人生を感じたり、死の先に希望を持たないまま生きています。
 そんな私たちへの希望の光が、この湖畔の町で働きを始めたイエス様なのです。イエス様に向き合う時、私たちは暗闇の人生から希望に満ちた人生に変わります。

<思い巡らし>
海辺の町ひたちなかで、異邦人の日本で、光=イエス様に出会おう。