わたしの愛する子

マタイによる福音書3章13~17節 

 今日のところは、イエス様が人となられ、洗礼者ヨハネから洗礼を受けます。
ここからイエス様に託された使命(公生涯)が始まります。

日本キリスト教団勝田教会さんの投稿 2020年5月16日土曜日

1.神の国のほうからこの地に近づいた(13節)
 イエス様は、洗礼者ヨハネから洗礼を受けるために、わざわざガリラヤ地方からユダヤの荒野を訪れます。罪がないイエス様は、ヨハネから洗礼を受ける必要はありません。しかし、イエス様が洗礼を受けることには、大きな意味があったのです。「正しいことを行う」(15節)、洗礼を受けることで、神様と私たちが繋がることできるようになります。そのことをイエス様は自らが洗礼を受けることで教えてくださったのです。

2.父,子,聖霊なる神様(16~17節)
 イエス様(子なる神様)が洗礼を受けた時、天が開き(父なる神様)、神の霊(聖霊なる神様)鳩のようにイエス様の上に降ってこられました。「ご覧になった」というのです。そして「私の愛する子、わたしの心に適う者」と天から(天の御国)から声がしたというのです。天の父なる神様、そして子なるイエス様、さらに聖霊なる神様が、唯一の神様であることを「五感」を通して伝えたのです。洗礼は、実感のある神様と私たちが一つになる瞬間でもあります。ここから神様と私たちの新しい人生がスタートするのです。

3.私たちは神様の愛する子、そして心に適う者(17節)
 洗礼をイエス様が受けたことによって、悔い改めでしかなかった洗礼が、新しい生きるための「聖霊と火の洗礼」(11節)へと変わります。今私たちが授けていただける洗礼は、イエス様の洗礼です。洗礼を受けると、私たちは神の子とされます。(ガラテヤ3:26~28)イエス様と同じ神の家族として迎えられるのです。
 イエス様と同じ「私は神様に愛される子、そして神様の心に適う者」になるのです。神様は私たちをこの地へ誕生させました。その時から私たちは、神様に愛され、神様の心に適う者であるなんて、すごいことですよね‼ 
 あなたが洗礼をいただいた時、またいただく時のことを、思い描いて下さい。天が開き、聖霊なる神様が鳩のように舞い、「私の愛する子,私の心に適うあなたは、今日から私と一緒だよ」と神様に呼び掛けてもらえる。
 新しい歩みを始めましょう‼