御自身をささげて
ヘブライ人への手紙9章23~28節節
アドベント(待降節)に入りました。イエス様がお生まれになった意味を思い巡らしながら、喜びのクリスマスを迎えましょう。
1.世に現れたキリスト
ヘブライ人への手紙では、イエス様が生まれたことを次のように書いています。
「世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました(26節)」
「いけにえ」とは物騒な響きですが、旧約聖書でどんな役割があったかを考えると、意味がよく分かってきます。旧約聖書の律法では、罪のある人は動物を連れてきて、その手を頭の上に置き、自分の罪の身代わりとしてそれをささげました(参考:レビ1章など)。
それは罪のたびに何度も、それぞれがささげるものでした。しかし、イエス様は「ただ一度」ご自分をささげて全ての罪の身代わりとなりました。罪のない、神の御子が完全な犠牲となられたのです。
2.御自身をささげて
クリスマスはイエス様の誕生を喜びますが、実はその誕生は「私たち(あなた)のために身代わりとなる人生の始まり」を意味しています。自分のための身代わりとして生まれ、生きた方がいるということを想像してみてください。単なるお祭り騒ぎとは違う大きな恵みがあることに気づくことができます。
3.余さず恵みを受けて
このことにどう応えていけば良いでしょうか。何よりもイエス様の愛と赦しを「受け取る」ことがだと思います。第一に、信仰によって受け取りましょう。信仰を告白して、心にイエス様を迎えたいと思います。
さらに、今日は聖餐式を行いますが、聖餐をとおして五感でイエス様を受け取りましょう。心も体も霊も、すべてで余さずイエス様の恵みを受け取りましょう
<思い巡らしてみましょう>
あなたのために生きた方に思いはせよう。信仰によって受け取ろう