すべてを感謝して
第一テサロニケの信徒への手紙5章16~18節
今年度の主題聖句を、この70周年記念礼拝の御言葉としたいと思います。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」
1.二千年前の教会
「テサロニケの信徒への手紙」は、使徒パウロが、自身の宣教を通して生まれた地中海沿岸の街テサロニケの教会に宛てて書かれたものです。パウロのテサロニケ伝道で、イエス様を信じてクリスチャンになる人はすぐあらわれました。しかし、間も無く迫害が激しくなり、やむを得ずパウロは短期間でテサロニケの町を去ったことが使徒言行録17章に記されています。生まれてすぐに指導者を失った教会でしたが、神様の憐れみで消えることなく堅く立っていました。
いつも喜んでいなさい、どんなことにも感謝しなさい、とは余裕な人たちへの月並みなアドバイスではありません。迫害の中、頼る者もなかった人々が、ただイエス様の愛に応えた信仰だけで立っていました。その信仰を認めたパウロからの、敬意を込めた本物の励ましの言葉なのです。教会はどんな時も信仰によって立ちます。
2.勝田教会の70周年
それから二千年が経ちましたが、教会は今もこの信仰で歩んでいます。勝田教会は戦後すぐに飛田牧師の郷土伝道で始まりました。余裕で歩んだことなど一度もありませんでした。牧師の闘病や、土地の移転問題など、いくつも危機を通ってきました。しかし、いつも喜び、絶えず祈り、どんなことにも感謝してきました。
祈りとは神様と向き合うことです。いつも神様と向き合う信仰によって歩んできましたから、喜びと感謝がありました。負け惜しみでも自分達に言い聞かせているのでもなく、振り返れば本当にすべて喜びと感謝なのです。
3.あの時も、今日も、とこしえに
教会は団体や組織ではなく、信仰者そのものです。教会の歩みとは、私たち自身の歩みです。もう一度、振り返ってみましょう。主と共に歩んだ、あるいは主を信じて振り返る生涯は、確かに喜びと感謝ではないでしょうか。そして、それはこれからも続いていく神様の恵みと祝福の約束でもあります。いつも喜びと、絶えず祈り、すべてに感謝して歩んでいきましょう。
<思い巡らしてみましょう>
教会と自分自身の歩みを振り返り、感謝と喜びをささげましょう。