信仰による救い
マルコによる福音書 5章21~34節
旅の途中でイエス様にこっそりと近づき、そっと服に触れる女性がいました。彼女は長年、出血の病気で悩んでいたのです。「この方の服にでも触れればいやしていただける(28節)」と信じたこの女性は癒されました。イエス様は彼女の行動をとがめることなく、その信仰をほめて言葉をかけます。
1.娘よ、あなたの信仰があなたを救った
イエス様は愛と憐みのかたです。この女性の病気は、当時の状況では「汚れた
女」として扱われる悲惨なものでした。そんな中ですから、彼女はこっそりとイエス様の服に触れたことを怒られるのではないかと恐れました。ましてや、実際に癒されてみれば、このかたは神様だと知りましたからどんな裁きを受けるかと震えました。しかし、イエス様は「恐れることはない」と言わんばかりに、我が子に呼びかけるように「娘よ」と呼びかけます。
そして「あなたの信仰があなたを救った」と彼女の信仰をほめました。その信仰とは、誰も救うことができないことも、イエス様には救うことができると信じる信仰であり、また「聞いて、近づき、手を伸ばしてイエス様に触れる(27節)」信仰
です。救いを求める人は誰でも、信じてイエス様に聞き、近づき、触れましょう。
2. 安心して行きなさい
イエス様は口だけではなく、実際に私たちの人生に全面的にかかわり、働かれる方です。救いを求めて癒しを得た女性に、イエス様は「安心して行きなさい」と言われました。その言葉は口先だけの励ましではなく、現実に安心を与える力があってのものでした。あなたの人生にも主は働かれると信じて求めてみましょう。
3.元気に暮らしなさい
イエス様は最後に、この世で経験するあらゆる苦難や問題から守られて「元気に暮らしなさい」と言いました。様々なトラブルや苦しみが私たちの生きていく中では必ずありますが、それにとらえられて体が、あるいは心が、そして霊が弱りはて、病んでしまうことがあります。そこから守って下さるのも主イエスです。あなたを苦しめるどんなものにも捕えられることなく、イエス様に捕えられて歩みましょう。
<思い巡らしてみましょう>
一歩踏み出しましょう。現実に働かれる主を信じましょう。