生涯心から離すな
申命記4章1~14節
申命記はモーセの生涯の終わりに、約束の土地に入る直前、イスラエルの民にあらためて「神の民」としての契約と約束の教えを「申し命じた」記録が書かれています。今日は特に子どもの祝福式に合わせて、信仰の継承に目を留めましょう。
1.自分自身に気をつけなさい
エジプトを脱出してきたイスラエルの民は、神様を信頼せずに繰り返し反逆をするかたくなな人々でした。彼らの世代はその不信仰のゆえに荒野を40年にわたって放浪することとなり、いまや約束の土地を目の前にしてすっかり新しい世代と入れ替わっていました。この新世代の人々に向けて、まず命じられていることは「あなた自身に十分に気をつけること(9節)」でした。
自分自身に気をつけるとは、周りに流されて、神様から離れていかないように注意をするということです。世の流れや、周りの価値観に流されて、神様の喜ばれない生き方に知らず知らずに陥ることがあります。最初は小さなズレでも、放っておけばそれは滅びにつながる人生となります。しっかりと信仰に立って、聖書の言葉に耳を傾けましょう。
2.生涯心から離すな
また、「目で見たことを忘れず、生涯心から離すことがないように(9節)」と教えられています。信仰は頭で何かを信じているのではなく、神様と生き生きとした関係を築きながら生きていくことです。神様を求めて、教会の礼拝に来たり、聖書を開いたり、祈ったりしていると、ある時ふっと神様を感じるようになります。そして、イエス様の十字架を目で見るように知ることができるようになります。宗教を持つのではなく、イエス・キリストを心に迎えて共に歩む祝福の道です。
3.子や孫たちにも語り伝えなさい
信仰を持つのは一人一人の決心によるもので、押し付けられて持つものではありません。一方で、相手が信じる、信じないにかかわらず、自分の信仰と聖書の御言葉を語り伝えるように神様は命じています。それは、お金や地位とは違う、永遠に変わることなく、さびることも無くなることもない命の財産です。
<思い巡らしてみましょう>
主の教えに心を留めましょう。それを分かち合いましょう。