あなたは赦される

マルコによる福音書2章2~12節

イエス様が中風(脳出血などで残る麻痺などの後遺症)の人を癒します。

1.罪が赦されたい人

 カファルナウムの町で、イエス様がいる家には評判を聞きつけた人が押し寄せて来ました。イエス様の権威ある教えや、病気を癒す奇跡のために常に人々に取り囲まれるような状況だったようです。そこに中風の人が四人の友人に寝かされたまま連れて来られました。人がいっぱいで家に入れないと分かると、友人たちは屋根を破って寝かせたままイエス様の前につり下ろしました。常識的には許されない行為ですが、そうまでしてもイエス様に会えば救われると信じた彼らの信仰を、イエス様は喜ばれました。

 しかし、イエス様の一言は「中風が治れ」ではなく、「子よ、あなたの罪は赦される(5節)」でした。彼の真の願いをイエス様は知っていました。「罪が赦されること」は多くの人が気づかないことですが、本当は最も大切なことなのです。

 

2.罪を赦すことができるのは

イエス様の「赦される」という発言を聞いて、旧約聖書の専門家である律法学者たちは「神を冒涜している。神おひとりのほかに、いったいだれが、罪を赦すことができるだろうか(7節)」と思いました。彼らの言い分は実はもっともなことです。聖書の教えは、最終的に罪を赦すことができるのは神様だけであると教えています。言い方を変えれば、天国に入れるように罪を赦すのは神様だけということです。

神様以外が罪を赦すというならば、それは確かに冒涜なのです。

 

3.イエス・キリストはあなたの罪を赦す

イエス様はそれに対して、自分が「罪を赦す権威を持っていることを知らせよう(10節)」と答えて、それが口だけではないことを示すために、中風の人を癒しました。ここまで続いてきた多くの癒しの出来事の終着点はここ、すなわち、イエス様が罪を赦す権威のある主であるということを教えることでした。主は病の苦しみを知り、癒されます。しかし、それ以上に罪の赦しと天国の命を与えられる方です。

 

<思い巡らしてみましょう>

イエス・キリストを信じる人は、神様の前に罪を赦されます