後について行く
マルコによる福音書1章16~20節
福音を伝え始めたイエス様はまず四人の漁師に弟子となるように呼びかけました。
1.人間をとる漁師
使徒と呼ばれる12人の弟子たちのうち、実に4名が漁師でした。なぜ「漁師」をイエス様は選んで呼ばれたのでしょうか。第一に漁師はガリラヤ地方では、ごくごく「普通の」仕事でした。彼らは言ってみれば「普通の人」の代表選手です。普通の人が日常を過ごす中に、主イエスは声をかけられます。あなたは普通の人でしょうか。もしそうならば、今まさに主イエスはあなたに呼びかけています。
第二に漁師は魚を集める仕事ですが、イエス様は「人間をとる漁師にしよう(17節)」と言われました。それはイエス様のもとに人々を招く使命を与えられるということです。彼らのこれまでの漁師生活が無駄となるわけではありません。これまでの漁師としての延長線上に、新しい使命に生きる新しい人生がはじまります。
あなたにも神様は使命を備えておられ、新しいはじまりに招いておられるのです。
2.「すぐに」従う
シモン・ペトロとその兄弟アンデレは、イエス様の呼びかけに「すぐに」応えて従いました(18節)。おそらく、福音を伝え始めたイエス様のことを見聞きしていたでしょう。それでも、急に呼びかけられて「すぐに」応答して、漁師の網や舟を置いて従うのは勇気がいることです。しかし、彼らはそうしました。ただイエス・キリストのことを知識として知っていることと、主の呼びかけに応答して従うこと(信仰を持つこと)は別です。信じて従うものになりましょう。
実は「すぐに」従ったペトロですが、その後もずっと素晴らしい弟子だったわけではありません。十字架の直前にイエス様を裏切って逃げてしまうこともありました。聖書は私たちの信仰がつまずき、失敗することもあることを分かった上でなお、「すぐに」応答していいのだと示しています。勇気を持って応答しましょう。
3.後について行く
イエス様の弟子となるとは、まさに「後について行く」ことです(20節)。イエス様ならどうするだろう、と思い巡らしながら、神様の使命を生きましょう。
<思い巡らしてみましょう>
あなたも呼ばれています。主イエスの生き方についていきましょう。