幸せへの旅

民数記 10章11~13、29~36節

モーセの生涯をまた続けて見ていきます。今日の箇所では荒野の旅への出発にあたり、モーセが家族を「共に行こう」と誘います。

1.家族を愛する

モーセはかつて、殺人の罪を犯して逃亡し、ミディアン人という異邦人(そして異教徒)の住む地方に逃げました。そこで、異邦人の妻ツィポラと結婚して長年過ごしました。そして、この約束の地への旅立ちに際して、彼は義理の兄ホバブ(とその一族)を「一緒に行きましょう(29節)」と誘ったのです。
モーセはそのつもりのないホバブに対し、共に行くように頼み込みます(31節)。そこまでする理由はシンプルです。すなわち、モーセの家族への深い愛です。ここには、クリスチャンが周りの人々に信仰を伝えたいと願う姿が重なります。純粋にその一人一人を愛しているからです。

 

2.幸せへの旅

人は、愛している人に何を願うでしょうか。幸せになってほしい。生きてほしい。そういう願いです。
モーセは繰り返し「幸せになってほしい」という思いを伝えます。「わたしたちはあなたを幸せにします。主がイスラエルの幸せを約束しておられます(29節)」
モーセは心から神様に信頼していました。そして、その主なる神が自分に約束の土地と幸いを与えてくださると確信していました。だから、愛する家族に共に幸いと約束の土地を得てほしいと願ったのです。
今を生きる私たちも、天国という約束の地へ向けて人生の旅路を歩んでいます。その道は一つ。主イエスです。愛する人々にも共に天国に入りたいと願うのです。

 

3.主が導く旅

天国(約束の地)までの旅路(人生)には苦難もあります。 しかし、主ご自身がその道を共に歩み、導かれます(33節)。それは苦難をも希望に変える幸いの旅です。共に歩みましょう。

 

<思い巡らしてみましょう>

主のくださる約束と幸いを思い巡らしましょう。共に歩みましょう。