妻への教え、夫への教え

 

エフェソの信徒への手紙5章21~33節

今週は音声はありません。

信仰生活の具体的な教えが続きます。今日の箇所は「夫婦のあり方」についてです。

1.妻への教え

 まず妻への教えが書かれています。聖書の書かれた当時は男尊女卑が当たり前の時代でしたので、他の文献で女性についてはそもそも書かれてもいませんでした。その中で、妻への教えがまず扱われることは衝撃的なことでした。 
 「妻たちよ、主に仕えるように、自分の夫に仕えなさい(22節)」これが聖書の「妻」への教えです。直前の箇所に「互いに仕え合いなさい(21節)」とありますし、先述のように男尊女卑が土台ではありませんから、日本的(儒教的?)な感覚での「仕えなさい」というのとは少し違います。大切なのは「主に仕えるように」ということです。聖書はあえて具体的な「こういう時はこうしろ」という「仕える時の例」はあげていません。それぞれの状況の中で、イエス様に仕えるようにするならどうあるべきかを祈り、考え、選んでいくことが求められています。

 

2.夫への教え

 「夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のためにご自分をお与えになってように、妻を愛しなさい(25節)」すなわち、イエス様があなたを愛するように、妻を愛しなさいという教えです。「ご自分をお与えに」というように、主イエスが十字架で命を捨てて愛されたように、夫は命をかけて妻を愛しなさいと聖書は教えます。
 ただし、そう聞いて「よし、じゃあイザという時は命をかけて愛するぞ!」というのは見当違いです。続く箇所に「自分の体のように妻を愛さなくてはなりません(28節)」とある通り、常日頃から「養い、いたわる(=気にかけ守る)(29節)」ことが大切です。イエス様があなたを毎日、養い、いたわるように、妻を愛しましょう。

 

3.新しい家族

 最後に「家族」という枠の中で、親子以上にまず夫婦が第一優先されるということが教えられています。これもまた日本の文化の中では特に心に留めるべき聖書の大切な教えです。主の教えを愛し、互いに仕え、愛し、幸いな家庭を生きましょう。

 

<思い巡らしてみましょう>

イエス様が自分にしてくださることを思い、隣人に実践しましょう