席がまだ空いています

ルカによる福音書14章15~24節  牧師 鈴木光

イエス様と食事の席についていたある人が、喜びに満たされて「神の国で食事をする人は、なんと幸いなことでしょう(15節)」と言いました。

1.神の国の食卓の恵み
教会やその働きのいろいろな集会でも、しばしば食卓を囲むことがあります。一緒に食事をしたり、その後で聖書を共に開いて学んだり、互いのために祈り合ったり、そもそもそれを一斉にやっている日曜の礼拝に集ったりする時、確かにそこには他にはない、不思議な喜びや恵みを感じることがあります。それはイエス様と共に集まり、食卓を囲む時に特有の恵みです。
また、先週の聖書箇所で見た、「神の国」が世の中の上下関係を土台にするような価値観ではなく、イエス様に聞く謙遜と仕え合う喜びの価値観だと聞くと、確かにそこに集うことの幸いさもわかります。
イエス様はご自分のもとに私たちをいつも招いています。礼拝に、小さな集まりに、イエス様のいる食卓に、あなたも招かれています。共に集まりましょう。

2.何よりも優先すべきもの
イエス様はたとえて話します。そこでは、ある人が大勢の人々をパーティに招いたけれど、「畑(財産)」や「牛(仕事)」や「妻(家族)」の用事があるから行かないと断る人々が出てきます(16~20節)。財産も仕事も家族も言うまでもなく大切なものです。しかし、それらがそもそも神様から与えられている祝福なのですから、与えてくださっている神様の招きにまず応えるのは当然です。まず神様のもとに来ることを大切にする人は、さらに加えて祝福されるものです。
たとえの続きで、パーティの主人は怒って貧しい人や不自由のある人を招きます(21節)。「貧しい人々は、幸いである。神の国はあなたがたのものである(6:20)」と言うように、祝福を当然と思っている人よりも、まだそれを受け取っていない人は喜んで受け取ることができます。神様はあなたを満たそうと招いています。

3.席がまだ空いています
それでも席が空いているので、いよいよ主人は「無理にでも人々を連れてきて、この家をいっぱいにしてくれ(23節)」と言います。まだ、神の国を受け取っていない人(信じていない人)はどうぞ受け取ってください。また、既に受け取った私たちは席に空きがありますから、どんどん招いていきましょう。

<思い巡らし>
イエス様の招きに応えよう/最優先で/空いてる席に招こう