イエス様の愛と癒し

ルカによる福音書13章10~21節  牧師 鈴木光

ある安息日にイエス様が腰の病に苦しんでいた女性を癒します。

1.イエス様の愛と癒し
イエス様が会堂(今の教会のようなところ)の礼拝で御言葉を語り教えていると、そこに「18年間」、病の霊によって腰を悪くしていた女性がいました。イエス様は「その女を見て呼び寄せ」、声をかけ、手を置いて癒しました(10~13節)。
もともと会堂に集まった人たちに教えていたにも関わらず、そして、安息日に癒しを行うと咎める人がいると想像できたにも関わらず(実際にこの後そういう人が出てきます)、18年間苦しんだ女性をすぐにでも解放してあげようとするイエス様の深い憐れみと愛の姿が印象に残ります。
イエス様は私たちの苦しみをよくわかってくださる方で、愛をもって癒してくださる方です。今、あなたも求めることがあるならばどうぞ祈ってください。

2.主を慕い求める信仰に応えて
女性は癒されましたが、これに対して会堂長が腹を立てます。その日は安息日で仕事をしてはならないので、イエス様の行動は治療行為であるとして咎めたのです。しかし、イエス様はその理屈を一蹴します(14~17節)。
安息日は「仕事をしない」ことと、「その日を聖別する(そして神様と向き合う)」ことが本来の目的です。癒された女性はまさに安息日を守って、病気と向き合うことにも惑わされず、体の不自由をおして会堂の礼拝で神様と向き合うために来ていました。だからこそ、期せずしてイエス様に癒された時、真っ先に「神を賛美した(13節)」のです。
イエス様は良い行いをすることではなく、主を慕い求める信仰に応えて御業をなさる方です。同時に、その信仰は実際に主を慕い求める行動に表れます。あなたの内に主を求める思いがあるならば、大胆に求めていきましょう。主は応えます。

3.小さな種が大きく育つ
この出来事を受けて、イエス様は短くたとえ話をします。神の国は「からし種」や「パン種」のように、元は小さくても大きく大きく広がり育つという話です(18~21節)。癒された女性の小さな信仰の行動(主を求めて会堂に来たこと)にイエス様が応えた時、群衆が神様の御業を目にしました。私たちも小さなことだと臆せずに、信仰を行動に移していきましょう。

<思い巡らし>
癒しを求めて祈ろう/主を慕い求めよう/信仰を行動にうつそう