すべての人に注がれる霊
使徒言行録2章14~21節 牧師 鈴木光
今日はペンテコステ(聖霊降臨祭)です。聖霊の与えられた恵みを覚えましょう。
1.証人となる力
ユダヤのお祭りの五旬祭(これをペンテコステと元々言いました)の日に、弟子たちが集まって祈っていると聖霊が降りました。そして、様々な国の言葉で神様の偉大な御業を語り始めたのです。状況を怪しんで集まってきた人々に「ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた(14節)」のです。
それまで弟子たちはユダヤの人々からの迫害を恐れて閉じこもっていました。しかし、イエス様が天に帰られる前に約束されたとおり(使徒1:8)、聖霊を受けて大胆にイエス様こそ主であると皆に話し始めたのです。実に聖霊はイエス様の福音を伝える証人となる力を与えてくださる方です。そして、それはたった今に至るまで与えられ続けています。
2.すべての人に注がれる霊
ペトロは自分たちが聖霊に満たされて福音を告げる様子を、旧約聖書のヨエル書3章の言葉のとおりだと話します。その個所では「神は言われる。終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ(17節)」と語られていました。
「わたしの霊」というとおり、聖霊は神様の存在そのものであって、またイエス様の霊です。私たちが主を信じて迎える時、文字どおり私たちの内にイエス様が住まわれるのです。
この聖霊はすべての人に注がれます。イエス様を信じる前からでも、その人が求めるならば聖霊は様々なかたちでご自身を私たちに示してくださいます。
また既に主を信じて従う者にはなおのこと聖霊が注がれ(18節)、聖霊に満たされて、神様の御言葉を受け取り、また伝える者とされるのです。
3.主の名を呼び求めるように
一連のヨエル書の言葉の終わりは「主の名を呼び求める者は皆、救われる(21節)」とあります。この聖霊の働きの究極的な目的の一つは、皆がイエス様の名によって救われることです。
ペトロは「ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です(22節)」と続けて、力強くイエス様こそ救い主であることを証しします。皆がイエス様に出会って救いを受け取ることができるようにと、聖霊は私たちを力づけてくださるのです。
<思い巡らし>
聖霊に満たされることを求めましょう/主の名を伝えましょう