神様に任せて安心
ルカによる福音書12章1~12節 牧師 鈴木光
イエス様を妬んで敵意を向けてくる人が増える中、イエス様は弟子たちに語ります。
1.隠さない
まずイエス様は弟子たちに「ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である」と言いました(1節)。ファリサイ派の人々の抱えていた問題は、熱心に教えを実行しようとするのは良いのですが、いつの間にか動機が神様への愛からではなく、人に良く見られたいからと変わってしまったことです。
続けて「隠されているもので知られずに済むものはない(2節)」とイエス様は言います。究極的に言えば神様の前に隠せることはありません。良いものも、悪いものも素直に神様の前に明け渡していきましょう。
2.人を恐れるな
次にイエス様は「体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない(4節)」と言われます。つまり、人を恐れるなということです。
真に恐れるべきは、体だけではなくその存在そのもの(霊)をも地獄で滅ぼし尽くすことのできる方(つまり神様ですね)です。もっと言えば、イエス様を信じてその滅びから救われている者にとってはなおさら、私たちはイエス様にとって「友人(4節)」であり、神様は私たち以上に私たちを知っていて愛しておられるのですから、人を恐れる必要はない、と言ってくださっているのです。
3.聖霊によってイエス様の仲間だと言う
最後にイエス様は「人々の前で自分をわたし(イエス様)の仲間だと言い表す(8節)」ことを励まします。一方で私たちはそのことを恐れることがあるかもしれません。しかし、イエス様はまずその私たちの弱さを赦してくださっています(10節)。
さらに、その上で「言うべきことは聖霊がそのときに教えてくださる(12節)」と言って、仲間だと言いあらわす言葉も励ましも共にいて与えてくれると約束してくださっています。
<思い巡らし>
・神様の前に良いことも悪いことも打ち明けて、素直にイエス様に従いましょう
・人を恐れてはいませんか。今日の御言葉で約束されていることは何ですか
・イエス様の仲間だと言い表す時に聖霊が用意をしてくれます。