神の国の王様
ルカによる福音書11章14~23節 牧師 鈴木光
イエス様が悪霊を追い出して人を救っていると、それに対して疑念や誹謗中傷を投げかけてくる人々がいました。
1.イエス様は強い
まず目を留めたいのは「イエスは悪霊を追い出しておられた(14節)」という、出来事から分かるシンプルなメッセージです。すなわち、イエス様は悪霊より強い、ということです。
イエス様はこの世界を造られた神様が人になって来られた方ですから、当たり前と言えばそれまでですが、この地上のどんなものも、それがたとえ目に見えない霊的な存在であってすら足もとにも及びません。へりくだって人になられたから私たちはその本質を忘れてしまいますが、イエス様は圧倒的な存在なのです。
2.神の国の王様
さて、そんな悪霊が追い出される出来事を見て、イエス様をやっかむ人々は、「悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している(15節)」と適当な誹謗中傷を始めます。それに対してイエス様は非常に論理的に答えます。つまり、悪霊の頭の力で悪霊を追い出していたら、悪霊の世界の内輪もめだからうまくいかないでしょう、とのこと(17~18節)。さらに、悪霊を追い出す力など当然持っていない彼らがそれを言うことの馬鹿馬鹿しさも指摘します(19節)。
そして、こう言います。「しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ(20節)」
繰り返しますが、イエス様は神様が人になられた方なので、その権威と力をもって何でもすることができます。そして、その方が私たちの王として今や私たちの前に来ておられるのです。
3.中立はない
最後にイエス様は、これまでは人々にも悪霊にもある程度は好きなようにさせていたが、今やご自身が来て悪霊をも追い出しているのだということを語ってこう言います。「わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている(23節)」すなわち、もう王であるイエス様が来られたのだから、中立というのはなく、イエス様を迎えるのか罪や悪霊に従うのかどちらかだということです。もう何も恐れなくて良い、最強の王様が来られたというメッセージです!
<思い巡らし>
イエス様は何よりも強い方です/迎える者として招かれています