このように祈りなさい

ルカによる福音書11章1~13節  牧師 鈴木光

イエス様が「祈り」を教えてくれます。

1.祈りを教えてください
イエス様は神様が人となられた方ですので、本来は祈る必要などなさそうに見えますが、完全に人となられたからこそ祈りの時間を非常に大切にしていました(今日の1節はじめ、しょっちゅう祈っている場面が出てきます)。このイエス様の姿にこそ祈りの本質があります。それは、祈りが単なる願いやおしゃべりではなく、神様と共に過ごす時間そのものであるということです。
そんなイエス様が弟子たちの祈りを教えてほしいという言葉に応えて話したのが、「主の祈り」と現在は呼ばれている祈りです。それは「父よ」という親しい呼びかけから始まり、賛美、とりなし、信仰告白、和解と短い中にも数えきれない豊かさのある祈りでした。その全体をとおして、イエス様と神様の関係性の豊かさが見て取れます。あなたもまずは祈りからはじめてみましょう。神様はいつでもウェルカムな方ですから、安心して神様の前に立つイメージをもって、自由に話かけてみましょう。初対面の人間関係と同じように最初はぎこちなくても構いません。神様は喜んであなたに耳を傾けてくれます。

2.願い求めなさい
祈りは単なる願いではないといいつつも、イエス様は願い求めることをここではお話ししています。願いは一番簡単に私たちが祈ることができるものです。そして、私たちが願い求め、そして神様が応えてくださることを経験していく中で、だんだんと信頼関係が築かれていきます。どうぞ、イエス様の名前によって何でも祈り求めてみましょう。

3.何を求めるのか
一方で願ってきかれる時に最初に語られた本質である、神様と共に過ごして関係を深めることが忘れられていき、単なる願い聞いてもらうマシーンのように神様を見てしまうようになる危険もあります。ですから、イエス様もここで「求めなさい…天の父は求める者に聖霊(神様本人)を与えてくださる(9、13節)」と言って、最終的に大切なのは神様と共に生きることができる関係性なのだと念押ししています。さあ、神様に祈り、神様と共に生きることを始めましょう!

<思い巡らし>
祈りは神様といる時間/何でも願い求めよう/神様と共に生きよう