平和の子を探して

ルカによる福音書10章1~12節  牧師 鈴木光

「イエス様と出かける、イエス様と招く」という今年度の教会テーマに合わせて、ルカ10章からイエス様と出かけていくことについて学びましょう。

1.遣わされるわたしたち
 今日の個所はイエス様が十二人の弟子たちだけでなく、さらに七十二人の弟子たちを町や村に遣わしたということが記されています。十二弟子もそうであったように、イエス様は人を育てる時に、ただ言って聞かせるだけではなく、使命を与えて遣わします。実際にイエス様の働きをしていく中で、彼らは成長していきます。
 今を生きる私たちにも同じメッセージが語られています。イエス様は私たちをこれからイエス様に出会おうとする人々のもとに遣わすのです。(1節)
また、それはたった一人でということではなく、二人ずつをチームで遣わします。

2.収穫の働き手は平和の子
遣わされてするべきことを詳細にイエス様は教えます。まず何よりもその目的は「収穫の働き手」を探すことです。その働き手はどこからともなく送られてくるわけではありません(ここで送ると訳されている言葉は「選び出される」という意味でもあります)。それは遣わされていくところにいる「平和の子」だと言います(2~6節)。イエス様を迎える、心の開いている人を探しにいくのです。そして、平和を祈って受け取ってくれる人を見つけましょう。

3.三つの祈り
 さらに具体的な指示は続きます(7~12節)。ここまで、収穫の働き手を願って祈り、出会った人に平和を祈りました。最後に三つ目の祈りとして、イエス様は「いやし」を祈るように教えます。
 出会った人たちの必要を聞いて、そのためにとりなして祈りましょう。それから、イエス様の福音を届けるのだと言います。
 イエス様の平和を受け取ってくれる人を探しましょう。受け取り手がいなければ平和は自分に返って来るとイエス様は約束しています(6節)。平和をもってイエス様と一緒に出かけていきましょう。

<思い巡らし>
私たちは遣わされています/平和の子と出会えるように祈って遣わされましょう/平和を祈り、また受け取ってくれる人にいやしを祈りましょう