素直に家に帰る時

エレミヤ書 4章1~4節  牧師 鈴木光

預言者エレミヤをとおして、時と場所を超えて神様が私たちに語りかけます。

1.わたしのもとに立ち帰れ
 エレミヤの時代、ユダヤの人々は創造主の神様ではなく偶像の神様を造っておがんだり、強力な周辺の国を神のように頼ったりしていました。もともと、エジプトから彼らを救い出し、多くの奇跡で彼らを導いてきた主からすっかり離れてしまっていました。主は「わたしのもとに立ち帰れ」と言われます(1節)。
 時代によらず、私たちは目先の利益を求めたり、逆に祟られたりしないようにと自分の都合に合わせた神様を造りがちです。あるいは目に見えるものを頼りにして、主に信頼すると言うことを忘れてしまうことがあります。
 私たちを造り、愛をもって現実に関わってくださる主に立ち帰ることを、主ご自身が私たちに語りかけています。

2.主と共に生きる人は祝福の源となる
 次に「主は生きておられる」と誓いなさいと言われます(2節)。これは単なる口先での誓いの言葉の話をしているのではありません。「真実と公平と正義をもって」、つまり本気で、行動を伴って、神様との生きた関係性の中で生きることを意味しています。
 あなたがそうする時、主はあなただけではなくて、あなたのまわり、そしてすべての人々に祝福を与えると言っています。

3.心の茨と包皮を取り去って
 また主は「茨の中に種を蒔くな」、まず「あなたの耕作地を開拓」するように言います(3節)。イエス様も種を蒔く人のたとえの中で、「茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くか、世の思い煩いや富の誘惑が御言葉を覆いふさいで、実らない人である」と言っています(マタイ13:23)。
 茨を、すなわち世の思い煩いや富の誘惑を取りのけて、御言葉を受け取ることを語られています。
 さらにエレミヤをとおして神様は、心に割礼を受ける(包皮を取り除く)ように語りかけます(4節)。あなたの心を覆って、神様のものとさせないようにしているものを取り除きなさいと語られています。

<思い巡らし>
主に立ち帰ること/本気で現実に主に従うこと/心の覆いと取り除いて御言葉を受け取ること