イエスの言葉は滅びない

マタイによる福音書24章29~35節  牧師 鈴木光

イエス様が「世の終わり」について、特にご自身が再び来ることを語ります。

1.再臨は分かりやすく来る
 イエス様は世の終わりに、ご自分が再びこの地上に来られることを、はっきりと語っています(29~31節)。そしてその時は「太陽は暗くなり、月は光を放たず」さらに、人の子(イエス様)が雲に乗ってきて、ラッパの音で天使たちが遣わされていく、とものすごいスペクタクルな様子でくることが書かれています。
 世の中には「わたしが再臨のイエスだ」という偽物がたくさんいて、ひどいカルト活動をしていることが実際にあります。しかし、実際にイエス様が来る時は、誰が見ても明らかな様子で来るのです。だから「惑わされないように気をつけなさい(4節)」とイエス様自身が、偽物について警告しています。

2.いちじくの木から学ぶこと
 いちじくの木の枝や葉の様子で季節が分かるように、偽物の登場や世界の不穏な動きを見たら「人の子(イエス様)が戸口に近づいていると悟りなさい(33節)」と言われます。今の世界を見て、この一連の聖書の言葉を見ると、まさに言うとおりだなと感じます。イエス様が来られる時は近い、と意識して生きるように勧められています。

3.慌てるな
 具体的には、まず「これらのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない」と言っています。「終わりだ、大変だ!」と恐れさせることが目的でイエス様はこの話をしていません。むしろ、この言葉のとおりのすべてが起きるまでは、終わりはこないのだから、慌てずに、恐れずに時代をよく見るように言われています。

4.イエス様の言葉に生きなさい
 もう一つは、「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」と言われます。慌てるのではなく、変わることのないイエス様の言葉にしっかり立って生きるようにと教えられています。この「終わり」のメッセージは恐れの言葉ではなく、本来、イエス様を信じる者にとって希望の言葉です。イエス様が栄光に満ちてあなたを迎えに来るのだということを覚えて、今すべきと語られている言葉に応えましょう。

<思い巡らし>
自称イエス様の再臨に注意しましょう/イエス様の再臨と終わりを意識して生きましょう/慌てないこと/イエス様の言葉に根差して生きること