新しい神殿が建つ

ハガイ書2章9節  牧師 鈴木光

勝田教会の今年度の主題聖句として、ハガイ2章9節が与えられています。

1.神殿再建の時
 神様に背き続けたイスラエルの国は、バビロンに滅ぼされてしまいました。しかし、そのバビロンもペルシア王キュロスによって滅ぼされました。神様の計画の中でキュロス王はイスラエルの人々に都エルサレムと神殿の再建を許可しました。
 ところが、周辺地域の他民族から再建工事はたびたび妨害を受けました。その中断していた工事を再開するようにと、神様の預言を人々に伝えた一人が預言者ハガイでした。ペルシア王ダレイオスの時代の第二年に神殿再建が始まったのです。
 神殿の再建は単なる建物の再建を意味しません。それは、崩壊していた神様との関係をもう一度建て直すことに他なりませんでした。

2.新しい神殿
 私たちの生きる現在はもはや神殿はありません。しかし、聖書はこう語ります。「知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです(Ⅰコリ6:19)」
 イエス様が十字架にかかって神様と私たちの関係が回復し、聖霊が信じるものすべての内に住まわれるようになり、私たち自身がいまや主の住まわる神殿なのです。
 「万軍の主」、すべての創造主であり、今もすべての権威を持っておられる方が、小さな私たちの内に住まわれる。この恵みの大きさがどれほど驚くべきことなのか、私たちはもう一度受け取りたいと思います。それが私たちの神殿再建の始まりです。 

3.昔にまさる栄光と平和
 新型コロナや戦争の始まりなど、私たちの世界は今や大きく変化しています。その変化の中で、私たち教会も集まり方や活動など、様々な変化を体験してきました。しかし、それは必ずしもマイナスばかりではなく、もう一度神様の神殿としての私たちを体験的に思い出し、また新しく建て上げられていく機会ともなりました。
 私たちが新たに建て上げられたのならば、神様は昔にまさる栄光と平和を約束されています。主は新しいことをはじめ、新しい革袋に作り替え、そして、もう一度ご自身との関係を確認しようとされています。新しい神殿として歩みだしましょう。

<思い巡らし>
新しい神殿とは/神様と私たちの関係は/主が約束されているのは。