羊飼いたちの礼拝
ルカによる福音書2章8‐20節
イエス様の誕生を最初に祝ったのは羊飼いたちでした。
1.不思議な「しるし」
最初の礼拝者となった羊飼いたちは、社会的な立場が低い人々でした。彼らにこそ「恐れるな。わたしたちは民全体に与えられる大きな喜びを告げる(10節)」と天使たちはイエス様の誕生を伝えました。羊飼いたちは、私たちの代表です。イエス様は特定の地位や民族の人にではなく、私たち一人一人のために生まれたのです。
そのイエス様は罪を赦し天国の約束をくださる「救い主」、創造主が人となられた「主」、神様の計画によって立てられた「メシア」だと天使たちは伝えます。
一方で、そのすごい方が「飼い葉桶」で「寝ている」、「乳飲み子」だと言います。最も貧しく恵まれない環境に置かれ、無防備な姿で、誰よりも弱い立場で来られました。私たちの喜びは、私たちにとって最も必要な方が、最もへりくだって私たちのために来てくれたことです。私たちへの神様の愛のしるしです。
2.栄光を仰いで
天使たちは羊飼いたちの前で神様を賛美して歌いました。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ(14節)」クリスマスは第一に「神様の栄光を仰ぐとき」です。イエス様を見る時に、私たちは神様の栄光を見ます。それは人の栄光とは違い、誰かからの評価や賞賛を求めるものではなく、むしろ私たちに徹底的に与える姿です。
3.御心を知る時
また、クリスマスは「神様の御心を知る時」でもあります。「御心に適う人」とはイエス様のことです。このイエス様を知っていく時、私たちは本当の平和を得ます。普段「平和」と言えば、周りの人や環境とのトラブルや、心の中の平穏を乱す問題が無くなれば良いと考えますが、それはあくまで一時的なものです。しかし、イエス様をとおして与えられる神様との関係は変わることのない平和をもたらすことができます。このクリスマスはイエス様を知ることを求めて平和を得ましょう。
<思い巡らし>
イエス様は愛のしるし/イエス様を見る時栄光を見、平和を得ます。