復活の静かな証

ヨハネによる福音書20章1~10節 

イースターおめでとうございます。イエス様の復活を喜び祝いましょう!

1.その場所にいた証人
 ヨハネの福音書では、著者のヨハネ本人が「イエスが愛しておられたもう一人の弟子(2節)」という呼称で登場します。そのせいか、他の三つの福音書に比べて、非常に詳細にその日の出来事が記されています。
 マグダラのマリアから墓が空になっていることを聞いたこと。ペトロと共に駆け出して(どうやらヨハネの方が足が速かった)、先に墓に到着したけど中には入らなかったこと(怖かったのかな?)、そしてペトロの後から墓に入り、遺体を包んでいたはずの亜麻布を目撃したこと…。生き生きとした描写をとおして、彼が実際に体験した当時の風景を私たちも見ることができるようです。
 
2.復活の静かな証
 詳細なヨハネの証言ですが、彼がその時に目にしたのは物言わぬ、復活の静かな証しでした。そこにあったのは、遺体を包んだ亜麻布と、顔を覆っていた布という粗末な証拠でした。これはいったい何を意味しているのでしょうか。
 亜麻布と頭を包んでいた覆い布は、離れて置かれていました。また、覆い布は顔を包んでいたそのままの形であったと読み取ることもできます。いずれにしても、それは墓泥棒のような誰かの仕業でも、単に人が生き返った(蘇生した)ということでもなく、神様の明確な奇跡として、イエス様が復活したという証でした。
 イエス様は復活しました。これこそが私たちの希望です。すなわち、私たちには確かに神様から与えられる天国の永遠の命があるという約束なのです。

3.信じるとは
 ヨハネは墓の中に入って「見て、信じた(8節)」と言います。しかし、これはマグダラのマリアの言っていたことを信じただけです(墓が空だったこと)。本当の信仰はこの後に、実際に復活したイエス様に出会った時に生まれます。私たちも、見ていることと、聖書の言葉が確かにつながる時に確かな信仰を得ます。復活の主は、今も生きていてあなたに働きかけています。聞き、見て、信じていきましょう。
 
<思い巡らし>
復活のイエス様を信じて命を受け取りましょう!