賢く家を建てる人

マタイによる福音書7章24~29節 

山の上でイエス様が弟子たちに語ったメッセージ、今回がシリーズ最後です。

1.聞いて行う者になりなさい
 「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている(24節)」とイエス様はたとえて話し始めます。
 「これらの言葉」というとおり、山の上で語ったメッセージのすべて終わりとして、「聞いて行う者になりなさい」と言われたのです。聖書の言葉、そしてイエス様のメッセージは、ただ「ありがたいお話でした」と聞いて終わってしまうだけでは意味がありません。聖書の言葉に心打たれたなら、それに応答していくことが大切です。それがまさに神様とのコミュニケーション、信仰生活の真の恵みです。

2.岩の上と砂の上
 聞いて行う人は岩の上に家を建てる賢い人です。雨が降っても、川があふれても、風が吹いても、倒れることがありません。一方で、聞くだけで行わない人は砂の上に家を建てる人です。何かが起これば倒れてしまいます(24~2節)。
 人生には、雨が降り、川があふれ、風が吹きます。しかし、神様に応答して生きていくと、神様が本当におられて自分と共に歩んでおられることを体験していきますから、ひどい状況の中でもその先に希望を見出すことができるようになります。「万事は益となる(ローマ8:28)」という御言葉のとおりです。

3.イエス様は主である
 最後に、一連の山の上のメッセージを聞き終えて、人々がイエス様の教えに驚いたと書かれています。それは、イエス様の教えが何かの研究発表や、単なる人間の知恵ではなくて、まさに神様が語られるメッセージそのものであったからです。
 聖書の言葉、イエス様のメッセージは神の力、真実です。応答するときに、本当に神様の御手が働きます。運命が回復するように、私たちの人生に神様が与えようとしている祝福が注がれていきます。

<思い巡らし>
具体的な聖書の言葉への応答のアクションを考えてみましょう