平和の王が来る

 イザヤ書11章1~10節

 メリークリスマス! 平和の王である、主イエスを迎えて喜び祝いましょう!

1.主は人となられた

 クリスマスは世界を造られた神様が、私たち一人ひとりのために人間になって地上に来てくださったことを祝う時です。今日の聖書箇所にはイエス様が生まれる700年以上前から、その約束が語られてきたことが見て取れます(1~3節)。

特にその中で強調されているのは、イエス様が聖霊によって生まれたということです。有名な乙女マリアの受胎告知の出来事が、ルカによる福音書には書かれています。主なる神様の霊が降り、人間となってお生まれになった。それは、人間である私たちの救いとなるためです。この不思議と愛に満ちた出来事を覚えましょう。

2.この人を見よ

 このイザヤ書の預言の言葉は、イエス様の生涯をハイライトで見せるような力があります。家畜の寝床で生まれ、貧しい羊飼いに祝われたクリスマスの出来事。貧しい人や罪ある人のもとに救いのために進んで歩み寄ったイエス様の姿。また一方で、嵐を「黙れ、静まれ」と言葉だけで沈めたり、悪霊をも「出ていけ」と従わせたりする力強い主の姿。そのすべてが私たちのためだったと知る時、イエス様が与えられたクリスマスの意味が大きく迫ってくると思います。

3.平和の王が来る 

 そして、イエス様の生涯のクライマックスは、カルバリ山での十字架刑による死です。しかし、そこにこそ私たちすべてに平和を与える救いがありました。それは、すべての罪と悪の結果をその身に負って、私たちをまったく赦すという驚くべき救いです。

 その「聖なる山においては、何ものも害を加えず、滅ぼすこともない(9節)」のです。私たちが十字架のイエス様の前に立つとき、本当の平和が与えられます。それは、狼のような人も、羊のような人も、牛も獅子も、争う必要のない平和です(6~8節)。さあ、ともに平和の王であるイエス様を迎えましょう。

<思い巡らしてみましょう>

 イエス様の誕生、生涯、十字架に思いをはせ、平和を受けましょう